「パピヨン」見たよ

パピヨン [DVD]

パピヨン [DVD]

ケチな金庫破りで捕まった男。その男は胸に蝶の刺青を入れていることから「パピヨン(蝶)」とあだ名されていた。 パピヨンは仲間の裏切りに遭い、幾つもの罪を着せられた末に終身刑の判決を受けてしまう。 この刑を受けた人間は、祖国フランスを追放される上に南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働が科せられるのだった。 パピヨンは脱獄を決意。しかし、それには看守を買収した上、ボートや食料を入手するための多額の資金が必要だった。 そこでパピヨンは同じ服役囚のドガという男に目を付ける。 ドガ国債偽造で逮捕された男で、今もその腕が噂される偽札作りの天才だった。 当初パピヨンドガと取引することで逃亡費用を稼ごうとするが、やがて二人は奇妙な絆で結ばれてゆく・・・。

パピヨン (映画) - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(9本目)。


これ、実話をベースにした小説が原作だそうですが、本当にこんな人生を送った人がいたのであればとんでもなく恐ろしいといわざるを得ません。投獄されながらも脱走を企てたり、狭苦しい独房に何年も押し込まれたうえに追加の罰則で半年以上も光さえ入らない状態におかれながらも虫を食べて生き延びたり、最後は絶対に脱出不可能といわれた島から本島までの40kmを泳いで逃げるという離れ業を見せます。どんだけたくましいんだよ....。


果たして本島にこれは実話なのかどうか大変興味深いところですが、本当の話だと思いながら観るとその途方もなさというか異常さに、クラクラしてしまいます。こんな人生をわたしが送ることになったら...と思うとずいぶん気が滅入るし、とても正視できません。そもそもわたしがパピヨンの立場だったら最低200回は死んでますね、この2時間で。
なので、「こんなのは原作者の妄想なんだ」と自分に言い聞かせながら観た方がエンターテイメントとして楽しく観られますし、わたしはそうやって自分を落ち着かせながら鑑賞しました。


あとドガ役でダスティン・ホフマンが出ていたのですが、とても知的でやわらかい雰囲気がいまと変わらずあることにとても感心させられました。