「7月24日通り」読んだよ

7月24日通り (新潮文庫)

7月24日通り (新潮文庫)

間違ってもいいから、この恋を選ぶ。そう思ったこと、ありませんか?「東京湾景」の著者が送る、最新長編ラブストーリー。

http://www.amazon.co.jp/dp/4104628034


本の紹介文にはラブストーリーとありますが、基本的には家族の物語に比重の置かれた内容でした。
わたし自身、両親や兄弟、妻や子どもたちに対しては家族である前にひとりの人間として他の人たちと同じように付き合っているつもりですが、でもそれって本当にそうなの?と、問いかけられているようにも感じられてとても挑戦的な内容に感じられました。
異性の家族(男性であれば母親や姉、妹、女性であれば父親や兄、弟)に対する無意識に埋め込まれた意識/姿勢をこうも冷静に分析されてしまうと、「読んでるキミも無自覚のうちにそういった視線をもっていると思うんだけど、ちゃんと気づいてるの?」と言われているようでとても落ち着きません。
終始、追い立てられるように読みふけってしまいました。
おもしろかったけど何だかこわかったなあ...。


ちなみにこの作品は2007年2006年に映画化されておりますが、観に行こうかどうか悩んでいるうちにさっさと公開が終わってしまったためにまだ観ていない作品です。


7月24日通りのクリスマス [DVD]

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上野樹里の出ている作品で観てないのはたぶんこれだけのはずなので、出来ればいつか観たいと思ってはいるのですが内容や予告に興味がもてなくて優先順位が低いというかなかなか食指がのびないんですよねえ...。ただ、たしか大沢たかおも出ているはずなので、それと原作を読んだ勢いをあわせて映画の方もぜひ観てやろうかという気がわいてきました。