Tech・Ed2009初日終了

今日からパシフィコ横浜でTech・Ed2009が開催されており、午前中のキーノートセッションから参加しました。
Tech・Edに限らずさまざまなカンファレンスではまず最初にキーノートとか基調講演が行われるのですが、これは概要だけなのでおもしろくないっていう人が結構多い気がします。実際に、午前中は午後に比べてものすごく人が少なかったのでたぶんそう思っている人は少数派ではないということだと思います。


たしかにキーノートで一番知りたいと思っている部分まで踏み込んだ話を聞けることはほとんどないのですが、最初に全体を知ることで当初興味がなかったセッションにも興味がわいてきたりすることもあるのでわたしはすごく好きなんですけどねー。


さて。午後からは実際にテクニカルセッションが始まり、興味のあるところを選んで話を聞いてきました。
その中からおもしろかったものをまとめておきます。

MSの最新技術の活用事例

Silverlight3を使って作られた画像検索システムや図書館システムが紹介されていたのですが、これがすごい面白かったです。
昨年あたりからUX(User eXperience)を連呼して止まないMSですが、やはりこういった直感的な操作が出来るようになっているのを見るとグッときます。
# 図書館システムの画面操作は微妙でしたが...


Silverlightは一度も触ったことがないのですが、まずはひとつ何かアプリケーションを作ってみたいと感じました。
# マルチタッチなんてハードウェアも必要だから難しいだろうけど


CUIからGUIへ進化したように、これからはGUIからNUI(Natural User Interface)を目指すことになるのだそうです。
使いやすい、直感的であるアプリケーション作りにぜひ挑戦してみたいです。

Hyper-V R2を使ったクラスタ構成

Hyper-Vはサーバーの集約化ですが、クラスタ冗長化です。
という言葉に始まったセッションでしたが、改めてそういわれてみると不思議ですよね。


本セッションではフェールオーバークラスタマネージャーを使って、仮想サーバーを別のサーバーへ移動させるというデモを見ることが出来ました。Windows Server 2008 R2から加わったHyper-VのLive Migrationという機能です。
デモは単純なデモプログラムを動かしてその移動を確認するものから、Dynamics CRMをユーザーが使っている状態でサーバーを移動させたりするものまでさまざまなパターンを見ることが出来ました。
これはおもしろかった、というか感動しました。


この仮想サーバーがあちこち移動する際に、最終処理をする関係上一瞬サーバーが止まるのですが、これをブラックアウト期間と呼ぶそうですが、そのような時間が生まれる理由とこの時間を短縮する方法について説明がされていました。

後半の、1つの論理ユニットである共有ディスクに対して複数の仮想サーバーから書き込みをする場合の仕組みの話が難しかったです。
これはメモしたことをあとで調べなおさないとさっぱりです。


忘れないように書いておきたいことが3つあります。

    1. クラスターの管理ツールは、cluster.exeからPowerShellへと移行する
    2. クラスタサーバーのハートビートネットワークのチーミングが2008からサポートされる
    3. 仮想ネットワークの名前は各サーバー間で同じ名前でないとエラーになる

 → 移行処理の5%で停止してしまう

Windows Server Foundation

帰りがけにオープンステージの前を通ると、Windows Serverの新しいエディションの紹介をしていたのでそれも見てきました。


Windows Server Foudation(以下WSF)はWindows Server 2008のエントリータイプのOSであり、メモリ上限が8GByteだったり、Hyper-Vが使えないなどの制限が厳しくなっています。
でもまあ、ユーザー数が2桁にいかないくらいの環境であればHyper-Vなんていらないし、メモリもCPUもこれで十分なのかもしれません。


WSFのおもしろいところはOS単体で買うこと、もしくはTechnetなどでダウンロードすることはできないということです。
完全にOEMに限定して販売するそうで、いくつか商品が紹介されていました。いずれもサーバー機本体込みで10万円以下で買えるものばかりでしたのでこれであればかなりお手軽感は感じられそうです。


いいなあと思う反面、わたしが自宅で使うとすればやはりHyper-Vが欲しいので自宅用に買うことはないだろうなと。


とまあ、こんな話を聞いてアンケートを出すと何とTシャツをいただくことができました。



胸のところに「I'm a Server」と書いてあり、背中の方にはWindows Server 2008ファミリーの名前が連ねられています。
R2という名前が付いていないエディションもあるのですが、それ用にパッチも付いています。R2が出たらアイロンで付けてくれといってました。


なんという心遣い...。

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初日はテクニカルセッションは午後のみなのですが、それでもかなりのボリュームで聞いたことをまとめるだけで精一杯です...。
明日は適度に休まないと体と頭がもたなそうです。