WALL・E/ウォーリー


29世紀。人類が逃げ去ったゴミだらけの地球で、700年もの間、気の遠くなるような孤独の中で生きてきたゴミ処理ロボットのウォーリー。ある日、彼の前に、見たことのないようなピカピカのロボット・イヴが現れる。生まれて初めての出会いに興奮するウォーリーだったが、彼女には地球の未来を変える、驚くべき秘密が隠されていたのだ。ウォーリーは宇宙船にさらわれたイヴを救うべく、未知なる宇宙へと旅立つ――。『バグズ・ライフ』、『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントン監督が手がけるロボット・SFファンタジー

『ウォーリー』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。ピクサー最新作。
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さて、準備は出来たでしょうか。今からとても大事なことを書きます。


WALL・Eはとてもおもしろい作品です。WALL・Eは心に残るすばらしい作品です。
ものすごく伝えたいことなので言い回しを変えて2回ほめました。もう、言葉にし尽くせないほどものすごくよかったです。
始まった瞬間から終わりまでどっぷりと作品の世界に引きこまれてしまうほどこの世界観には魅了されてたのですが、いったいこの求心力は何なのだろうとクビをかしげてしまうほど不思議な魅力にあふれていました。始まるまでは「アイアンマンもそうだったけど、何でアメリカの映画に出てくるキャラクターは不気味なんだろう...」なんて思っていたのですが、もうほんとトンでもない。そんなことを考えていた2時間前の自分を殴りたくなるほど、ウォーリーやイヴがかわいく見えるようになってしまいました。ウォーリーの造詣や動きを観て「ウォーリー全然かわいくねーなー」とか、CMでウォーリーが「ウォォリィ゛ィ゛ィ゛ィ゛」と言っているのを観て苦笑いを浮かべていた人ほどこの作品を観るべきだと思います。
ちなみに上の2つはわたしがそう思っていたのですが、その負の期待を一気に反転させてしまうほどのパワーがこの作品にはありました。


ネタバレというほどではないと思うのでひとつ内容に触れてみようと思うのですが、この作品は全編とおしてほぼセリフがありません。もちろんまったく無いわけではないのですが、私が予想していたというか当然このくらいの会話はあるだろうと思っていた量の5%もセリフがありませんでした。そして最後までほとんど会話がないままに進んでいくのですが、そんな会話がない状態なのに作品にはグイグイとひきつけられてしまいます。ウォーリーやイヴの所作振る舞いだけで観ている人たちをその作品の中に没入させてしまったという事実には驚くしかありません。もう少し観るのが早かったら「2008年映画を振り返る」にはこれをエントリしてもよかったなあーなんて思ってしまいました。「言えない秘密」は外してこれ入れてもよかったな...。


この作品は絶対にもう一度観ます!!
今度は吹き替えじゃなくて字幕版を見てみよう。


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