システム化という名の罠

「ヒトもカネもない中小企業でも,やればできる」---菅雄一氏は関西のある企業のたった一人のシステム担当である。従業員約200人の製造業で,ほぼ独力でネットワークを引きサーバーを立て,社内向けのグループウエアや顧客向けのQ&A情報検索システム,販売システムなどを構築してきた。

ヒトもカネもなくともシステム内製はできる | 日経 xTECH(クロステック)

実際にモノを見ていないのでどの程度のものなのかは分からないのですが、改善された業務から推測で判断する限りにおいてはその仕組みを独力で作ったというのはすごいなと。OSSとして公開されているCMSに多少手を加えたものなのかなと思っているので技術的な面白さはたぶん無さそうですが、業務を改善するために自らが環境を準備して動かしてみて作ってみるというその行為が非常に尊いと感じるのです。


何でもお金を払って作ってもらうのではなく、自分たちで作れる範囲で作ってそのレベルでの改善を行うという気概の大事さを語っていてその熱意がとても伝わってきました。中小企業のシステム化を生業にしているSI屋さんにとっては迷惑な話でしょうが、本来は使う人が使いたいものを直接作るのが一番確実なわけですからそれが出来る世の中にありつつあるというのはとてもいいことだと思いますよ。

# そういえば昔このイメージを見て笑ったことがあったなあ(笑)


文書管理やドキュメント整理については上でも書いたCMSがとても便利ですし、用途に応じてさまざまなタイプのものがライセンスフリーGPLなどライセンスに則って公開されています。公開規模や商用として使わないことを考えれば十分過ぎるほど十分なものですし、以前書いたのですがわたしも会社ではPukiwikiを使って主に自身の業務に役立てています。

# それについては下記の記事を参照


対象のスコープにもよりますが、やる気を出せば意外にいろんなことが出来ますよという啓蒙になる、とてもよい記事でした。