「アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門」読んだよ

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門

紙と鉛筆とキッチンタイマー、これだけで仕事の効率を改善します! 紙と鉛筆とキッチンタイマーを使ってアナタの生産性を画期的に高める時間管理術。 それがポモドーロテクニックです。 キッチンタイマーをセットして、25分間集中。 たったこれだけのことが、あなたの人生を変えます!

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ポモドーロテクニックという名前は以前どこかのブログで読んで知っていましたが「25分で作業を区切るだけなんでしょ?」くらいにしか思っていませんでした。こういった仕事術のようなものは世の中にはたくさんあるじゃん!!とたかをくくっていましたが、とりあえず一旦どういうものかしっかり学んでみようと思い立ち、本書を手に取ってみました。


本書はポモドーロテクニック入門とタイトルにありますが、やり方について詳しく書かれているわけではありません。


本書に書かれているのはただ一つ。なぜこの方法がいいのかということを角度や表現を変えて繰り返し丁寧に語っています。
単に時間を区切ってやればいいというものではなく、事前準備やその遂行、見直しがいかに大事なのかということを教えてくれます。プロジェクトマネジメントなどではよく出てくるPDCAサイクル(Plan - Do - Check - Action)という単語がありますが、このサイクルを回すようにやることのリストを作ってどのくらいの時間がかかるのかを見積もり(その際の単位時間がポモドーロであり、25分単位です)、その中からいまやるべきことを決めて見積もったサイクル分のポモドーロを回して作業を行います。


一日を終えたら、作業時間の見積もりに問題はなかったのかどうか、作業分割のサイズは問題なかったのかどうか、割り込みはなかったか、あれば何が原因の割り込みでそれを排除することは出来ないかどうかなどを見直す。そうして次回以降の作業では同じ轍を踏まないように改善を積み重ねていくというイテレーションこそが本質なのです。


あと休憩を入れることに対する意味づけもすごく腑に落ちる内容でした。


でね。
わたしはこういうのを読んで「おもしろいなー」と思うことは少なくないのですが、恥ずかしながら実際に行動にやってみることは意外に少ないのです。いい部分は取り入れようと努力したりもしますが、大部分はすぐには出来ないことだと決めつけてやらずじまいということが多かったのです。
ところが、どんな理由か分かりませんが今回のこのポモドーロテクニックについてはどうしても自分でやってみたくなったのです。
それは簡単に始められるということもそうですし、取るべき行為の意味するところがすべて腑に落ちたというのもすごく大きかったと思うのですが、とにかく自分でもやってみたくて連休に入るちょっと前から実際にやってみました。ちょうど抱えている仕事も自分で一人でやる仕事が多かったのも背中を押してくれました。


前日の業務終了後に翌日の作業を決めて何ポモドーロかかるのかというのを見積もります。
朝の出社後、手元にあるiPadのタイマーを使って25分を計測し、決めてあった作業をポモドーロ単位時間に区切って行います。単位時間ごとに軽く休憩を取り、4ポモドーロくらいやったら散歩がてら別のビルにいる人と作業の打ち合わせをしに移動。30分くらいしたらまた戻って作業を再開するという感じでやっています。
わたしは電話が比較的多いので割り込みは少なくないのですが、それでもこの25分間だけはかなり集中できることにとても驚きました。時間を決めてひとつのことだけをやると覚悟をするだけでこんなにも自分が集中できるとは正直いまでも信じがたい気分です。


4ポモドーロをちゃんとこなせることは少なくて、途中で何度も割り込みで中断されますが、それでも今までよりもずっと集中して作業に取り組めることは実感しています。
とは言え、まだまだ取組みはじめてから10日くらいしか経っていないので、もうしばらく継続してやってみようと思います。


考えるよりもまずはやってみてその効果を実感すべきテクニックです。