イーグル・アイ


全く面識のない男女にかかってきた、アリアと名乗る見知らぬ女性からの電話。その声に従い引き合わされた二人は、FBIからも追われる身となってしまう…。生き延びるためには、そのアリアの声に従うしかない。アリアとはいったい何者なのか? 選ばれた二人に突きつけられた使命とは? 男は兄の名誉と自分の存在のため、女は最愛の息子を助けるために、その使命へと突き進んでいく――。『トランスフォーマー』、『インディ・ジョーンズ』に続き、スティーヴン・スピルバーグ(製作総指揮)とシャイア・ラブーフがタッグを組んだ、異色のサスペンス・アクション超大作。

『イーグル・アイ』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
世界すべてを俯瞰し、意のままにあやつることが出来る存在がいたとしたら...というとてもおもしろい題材を掲げた作品。予告がすごくおもしろそうだったのでずいぶん前から楽しみにしていましたが、期待していたレベルは十分満たすくらいに楽しめる作品でした。
次々にふりかかってくる解決不可能ととも思えるピンチやハプニングを、まさに神の手としか言いようのない方法で解決していく様はすごく見ごたえがありました。特に印象的だったのは、信号が連なる市街地を車で駆け抜けるシーンがあるのですが、猛スピードで走る車に合わせて信号が次々と青に変わっていくのがすごく気持ちよくて、もう最高の気分でした。
この爽快感はいったいなんなんでしょうね。


ひとつとても残念だったのはアクションシーンが非常に観難かった点です。前半のカーチェイスや後半のトンネル内で繰り広げられる激しい攻防のシーンが特にそうだったのですが、あまりに激し過ぎていったい何が起こってるのか全然わかりませんでした。そりゃあんなことが現実に起きたとしたら、果たして自分に何が起こったかなんてのはわからないほどでしょうからあれはあれで正しいのでしょうけど、「ズガーン」「ドゴーン」「ガシャーン」という迫力オンリーの真っ正直なリアリティよりも、一歩引いて冷静に状況のすごさを描いた方がぜったいにいいシーンになったのになーと感じました。


さて。話をストーリーに戻して、この指示を出している存在の正体はいったい誰なのか?というのがこの作品のもっとも興味を引く点だと思います。その正体が分かる結末については賛否両論でしょうが、今とこれから先の世界という点について考えたときに、現代が抱えている不安というかクリアすべき問題点をうまく作品に反映させて取り込んでいておもしろいと感じました。


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