スルース


職を失った俳優、マイロ・ティンドル(ジュード・ロウ)はある日の晩、大富豪の探偵小説家、アンドリュー・ワイク(マイケル・ケイン)を訪ねる。アンドリューの妻・マギーと不倫しているマイロは、アンドリューに彼女と別れるか、別れないのならその理由を聞きに来たのだった。マイロを完璧なまでにモダンに改装した自宅に招き入れ、飲みものを勧めるアンドリュー。彼はマイロが現われ、自分が考案した完全犯罪を試す機会を待ちわびていたのだった。アンドリューはマイロに、上の階の金庫にある宝石を盗むよう話をもちかける。それを質に入れて金を作り、マギーを満足させてほしいと。アンドリューは保険金を受け取れるし、妻の詮索におびえることなく、新しい愛人を置いておくことができる。金に困っていたマイロはアンドリューの計画に乗るが、それは危険な結末が待ち受ける、限りなく複雑な、命がけの真剣勝負だった――。

『スルース』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。
「男の嫉妬は、世界を滅ぼす」というサブタイトルにあるとおり、一人の女性をめぐって争う二人の男の狂気的な真剣勝負を描いた作品。次の展開がまったく予測出来ないストーリーと 息をもつかせぬスピード感あふれる展開に、観ているこちらも真剣にさせられてしまう雰囲気を感じました。なかなか面白かったです。


ただ一点残念だったのは、前半から中盤にかけてのだまし合いはもう目が離せないと言っていいほどとても興奮しましたが、残念ながら後半のグダグダ感には非常にがっかりさせられました。90分程度と比較的短い作品だったのですが、60分にまとめていいところで終わらせた方がよかったのでは?と思ってしまいました。たとえそれだけ短くなってしまったとしても、120分ほどの作品にも見劣りしないくらい十分楽しめたと感じていますし、だからこそ最後の20分の蛇足っぷりがとても残念でした。


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