アイ・アム・レジェンド


治癒はおろか抑制すら不可能なウィルスが蔓延する近未来。ロバート・ネビル(ウィル・スミス)は優秀な科学者だったが、人間が生み出したその恐ろしいウィルスは彼にさえ食い止めることができなかった。世界が崩壊する中、廃墟と化したニューヨークで人類唯一の生存者となったネビル。彼を取り巻く“感染者”たちは暗闇でしか生きられない肉食の生命体へと変異し、あらゆる生き物を食らい尽くしながらウィルスを撒き散らしている。3年の間、ネビルは食料と物資を求めてさまよいながら、どこかに生存するかもしれない生存者に向けて無線メッセージを送り続けていた。感染者たちは闇の中からネビルの動向を窺い、彼が致命的な過ちを犯すのを待っている。人類に残された最後の希望を賭け、ネビルは抗体を持つ自らの血を使ってウィルスを逆作用させようとする。ネビルの血を狙う感染者の魔の手が迫る中、人類滅亡に向けてカウントダウンが始まろうとしていた。監督は『コンスタンティン』のフランシス・ローレンス

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7795

宇都宮テアトルにて。


この世に自分しか居なくなってしまったら。。。
誰でも一度はそんな妄想をしたことがあるんじゃないかと思います。私なんて一度どころか仕事が行き詰まる度にいつもそんな事を考えていて、たまに「みんな居なくなればいいのに...」とか一人ブツブツ言いながらそんな世界が来たらいいのに...と不謹慎な事を考えてしまいます。そんな、妄想上だけだった世界が追体験出来るという点だけでも私にぴったりな作品。予告を見て面白そうだな〜なんて思っていましたが、面白そうどころかスクリーンにかぶりつきの2時間でした。今年見た洋画では一番面白かったです。


唐突に始まる犬とネビルだけの生活。そしてネビルの夢を通して伝えられる3年前の様子。そもそも彼はなぜ、ニューヨークに一人で生活しているのか。さらに彼が異常なまでにおびえているものは何なのか。そういった多くの疑問が徐々に沸いてきて、そしてそれらすべてが徐々に解消されていくのは見ていて非常に爽快です。


私がこの作品ですごく好きなシーンは、犬が鹿を追って廃墟に突入してしまいそれをネビルが追いかけるシーンです。
それまで日中であればライオンが居たって余裕で町中を闊歩してたネビルが、いざ廃墟を前にした途端に怯えるその変貌っぷりにこれから起こる何かを期待して興奮せずには居られないのです。そして期待どおりの展開にもう大満足。廃墟に突入して脱出するまでの一連のシーケンスはすごくよかったです。


本当にいい作品だったんだけど、ただ、この傲慢過ぎるタイトルだけはどうにかならなかったのかと思います。I am legendって...。

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