憑神


時は幕末、下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)。学問所では優秀であったが身分制度に縛られ身動きできず、その上婿養子先から追い出され、もはや困ったときの神頼みと拍手打った神様が悪かった。何と現れたのは貧乏神・伊勢屋(西田敏行)、疫病神・九頭龍(赤井英和)、1200歳の死神・おつや(森迫永依)の憑神様だった…。1999年に浅田次郎原作、降旗康男監督で製作された『鉄道員』から7年、再びこのコンビが贈る、全てのツイてない人に幸せを呼ぶ大型時代活劇。

『憑神』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮ヒカリ座にて。


簡単にまとめると酔った勢いで手を合わせた神様がとんだ神様で酷い目にあっちゃったぜ!!っていうお話(最後はちょっと違う)なのですが、これがまた馬鹿馬鹿しくて笑えるのです。


貧乏神演じる西田敏行さんは浜ちゃん・スーさんが始まりそうなノリだし、100年に一度しか使ってはいけないという秘術があっさり出てきてしまうし、とにかく3人の憑神が関わっている部分や憑神とのやり取りのシーンは思わず笑ってしまう部分が多くて大満足でした。

そうそう。あとは佐藤君が貧乏神を追い詰めるシーンは特に大爆笑でした。佐藤君の必死な表情も良かったけど、あれは西田さんのキャラクターが素晴らしいんですよね〜。何となく釣りバカ日誌が息の長いシリーズになったのが分かるような気がしました。


後半と言うか、本当に最後の部分は何であんなふうになったのかは分からないのですが、前半の空気のままだと全然まとまらずにグダグダになるのは目に見えていたのでしょうがないのかも知れません。幕末近辺の歴史にはかなり疎いので少し置いてけぼり感がありましたが、かっこよく纏まってたので良かったのかな。最後まで笑って終わりたかったので、そこだけは少々残念でした。


あとは....。あえて書くのもどうかと思ったんだけど、エンディングに入るところはちょっとどうかと。あまりの展開に周りの人全員ポカーンとしてました。もちろん私もポカーンとしてしまいました(笑)
そういった不可解なストーリー展開や構成を含めて、面白い作品だと思います。悪ふざけが嫌いな人でなければぜひ一度見て欲しいです。


そう言えば、今回初めてヒカリ座のB1Fで映画を見たのですが結構広くて驚きました。今まで5Fでしか見たことがなくて全然広くない場所だという印象しかありませんでしたが地下はいいです。あと、私の後ろの方にいたおばちゃん達の反応も良くて(西田敏行さんが出てくるだけで笑っていました)楽しい気分になりました。ヒカリ座で見る映画はこういうバカなノリで楽しめる作品が多い気がします。そういうチョイスなのかな。すごい楽しかった!!


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