今日は珍しく日が変わるまで仕事でした。ひそかに早めに帰ってロッキーを見に行こうと思ってましたが、そうはいかんざきでした...。しょうがないので週末に見に行きます。
映画の代わりに今日届いたDVDを見ることにしたのですが、正直言って何でこれを借りるリストに加えてたのかさっぱり分かりません。過去の自分からのサプライズです。
リチオは、子供の時の大事故で片目に大きな傷を負った。その頃から、死に損なったような今の自分を、子供の自分がどこからか見ているような気がしている。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4786
片目の傷を隠すためにいつでもサングラスをしているリチオ。バツイチの店長マチダがやっている中古レコード店に勤めながら、時々クラブでDJをしている。自分でもよく分からない苛立ち、ただ何となくやり過ごす日々。恋人は、不動産会社に勤めるアケミ。順調とも言えるし、倦怠ともいえる関係。アケミには高校生の妹このみがいる。自分のやりたいことが分からないまま、大学受験を控えてなんたか釈然としない毎日を送っていた。
ある日このみは、姉の恋人であるリチオに街でばったり会う。名前も覚えてくれていないリチオにこのみは言った。「あの、ごはん食べました?」カフェで食事をした二人は、リチオの部屋に行く。
サングラスをとったリチオの顔が見たいと言うこのみ。リチオは自嘲気味に笑うと、ふいにこのみにキスをした。ゆっくりと外されるサングラス、現れた片目の傷。このみは,リチオの顔を見つめ、言った。「かけてないほうがいい」。
アケミは,リチオの手首にある無教の傷に気付きながらも、いつも聞けずにいた。「ずっと幸せだったらいいな」ぼんやりとアケミがつぶやく。「そうな」……。
そして、アケミにもこのみにも言えない苛立ちを抱えたまま、毎夜不穏な夢に悩まされていたリチオは、もう会うのをやめようとこのみに告げた。
そんな時、出張で熱海に向かっていたアケミが、交通事故で死ぬ。リチオは、夜ひとりで青い車を走らせスピードを上げる。そしてカーブに差し掛かると目を閉じ、急ブレーキを踏んだ。よみがえるアケミの笑顔。ふと見ると,助手席に子供の自分が座っていた。リチオはもうひとりの自分に言う。「……教えてやるよ、あれからどんなことがあったか」
ある日、両手いっぱいの花束を抱えたこのみがリチオの前に現れた。その花束を海に投げるのだと言う。
高遠道路を走る青い車。やがてひろがる輝く海。このみの目からこぼれ落ちる涙。
このみはリチオに告げた。アケミが事故を起こす前日、自分たちのことを姉にすべて話したと。
「だからって自分のせいだなんて思ってない。でも、苦しいよ。チクチクするんだ」
抗うこのみを、無理矢理リチオは抱き寄せる。「心配すんな。俺がなんとかする」
海岸道路を走る青い車。運転するリチオ。助手席にこのみ。後部座席に置かれた大きな花束。キラキラと光る水平線……。青い車はどこまでも走り続ける――。
大まかなあらすじだと思って引用したら最初から最後までの完全なあらすじでした。。。
ま、いいや。
一言でいうとよく分からない作品。↑のあらすじを読むまでリチオの持つ心の闇の意味が全く理解出来ませんでした。いや、正直言って読んでもよく分からないのですが今は何となく全体像はつかめたような気がします。
そんなよく分からない作品を最後まで見ようと思ったのは、作りの巧妙さでしょうか。次に発せられる台詞がある程度予見出来、またその予見した台詞によってシーンが大きく変わるというのが伝わってくるせいで、そこを見ずにはいられなくなり、ひたすら見入ってしまいました。たまにその予想が裏切られたりするとまたもう目が離せなくなってました。それでも後半は見る見るうちにグダグダになり、エンドロールにたどり着くのがやっとでした。エンドロール見ないでとめたのは久しぶりです。
あとは出演者がかなり豪華。特に麻生久美子さんの普通っぽいけどもところどころで見え隠れする美しさには参りました。仕事で電話しているシーンや飲み物買ってきて配るシーンなんてもう言葉には出来ません。あんな人が職場にいたらあと3倍は働けます。
と、ここまで書いて何でこのDVDを借りようと思ったのか思い出しました。単に宮崎あおいさんの出演作を全部検索して予約リストに突っ込んだだけでした。結局犯人俺じゃん...。
ま、それはいいとして宮崎あおいさんの出演作はこういった重い系の作品が多い気がします。彼女や事務所が選んでるんでしょうかね?
害虫もそうでしたが、結構後を引きそうです。
これまたお奨め度は低いのですが、でも麻生久美子さんだけはぜひ見て欲しいです。