「ミニオンズ」見たよ


人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。

『ミニオンズ』作品情報 | cinemacafe.net

本作の主人公であるミニオンは、怪盗グルーシリーズでグルーの手下として登場したところ主人公のグルーを差し置いてものすごい人気者になってしまったというちょっと変わったキャラクターです。


ちなみに、怪盗グルーは過去2作公開されているのですがそのどちらも映画としてはいまいち好きにはなれませんでした。
と言ってもぜんぜんいいところがなかったというわけではなく、3D映像はすごくよかったしミニオンたちを含むキャラクターはとても魅力的だったのですが映画としては面白味に欠けるというかちょっと残念な作品だなという印象を受けました。

そんな映画としてはいまいちだった怪盗グルーシリーズですが、そこに出ていた赤ちゃんのように無邪気で欲求にまっすぐなミニオンたちがわらわらと集団行動をするさまがとてもかわいらしくて見ているだけで笑顔になってしまうのです。

黄色くてそこそこの知能があってバナナが好きでよくわからない言葉を話す以外の情報がなにもないのにその愛らしいキャラクターがうけてしまって人気者になったミニオンたち。本作はそんな彼らの出生の秘密やグルーの部下になるまでにどんな生活を送ってきたのかを描いていて、ミニオン好きにはたまらない内容でした。

「まさかミニオンがあんな昔からいたなんて...」と出だしから思いっきり笑わされたのですが、過去のシリーズに出ていたときと変わらず自然体で好き勝手振る舞う奔放さには終始ニコニコさせられっぱなしでした。

というか、よく考えたらミニオンたちってほとんど何を言ってるのかわからない*1のでほとんどがミニオンたちの表情やしぐさ、あとは周囲の人の反応からミニオンたちの考えを推測しているわけでして、つまりセリフによる説明ってほとんど無いに等しいのです。

言葉ではなくスクリーンに映し出された情報だけでミニオンたちのやっている内容やその意図を伝えてしまえるその説明力の高さにはあらためて感心しました。「ひつじのショーン」もそうでしたが、言葉ではなく画から伝えるのってすごいことだと思います。

とにかく最高におもしろくていままでよりももっとミニオンたちのことが好きになりました。


そして本編はもちろん最高なのですが、それ以上にエンドロール後のおまけがかなりすばらしいです。
とくに3Dで観た人はぜったいにこのおまけを観てから劇場をあとにすることをおすすめします。3Dで観てあのおまけを観ずに帰るのはかなりもったいないです。最高の3D映像体験ができるので場内が明るくなるまで座って楽しんでください。


@MOVIX宇都宮で鑑賞


(関連リンク)

*1:本当にたまになんですが類似の単語と似たような発音をして聞き取れる部分もあったりしてそれはそれでびっくりさせられましたw