「ケープタウン」見たよ


南アフリカケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が、事件当夜の少女の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物とは、最近頻繁に起こる「子ども失踪事件」の現場にも残されていたもの。その恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件はケープタウンに潜む組織的な陰謀の表層に過ぎないことが判明する……。

『ケープタウン』作品情報 | cinemacafe.net


最近、仕事が少しずつ立て込んできて映画をまったく観ることができなくなっています。
公開前からすごく観たいなと思っていた作品なのに気付けば上映が終わっているなんてことも増えていて「こんなんで趣味が映画鑑賞って言っていいのか...」と最近地味に悩んでいたりします。

こんなふうにやらなければならないことが多過ぎてやりたいことが出来なくなりだすと決まって「何のために毎日生きてるんだろう」なんてことを考えてしまうことがあります。もちろんやりたいことだけをやって生きていけるほど世の中楽じゃないことくらいは重々承知しているのですが、でもやりたいことを日々諦めながら過ごさなければならないことに対して心底バカらしさを感じるのもまた事実でして、「生活のためだししょうがないよね」と割り切って毎日を過ごせるほど大人になれずにいます。


本作は南アフリカで起きていた子どもたちの失踪事件を追う刑事の姿を描いた作品でしたが、「生きる目的」だとか「生きる理由」を探そうと思うこと自体、すごく平和な証拠なんだなと思わずにはいられなくなりました。この作品で描かれているような目の前にある生をつかみ取る以外選択肢のない場所では、生きることそれ自体が目的であってそれ以外の目的や理由なんて誰も考えてないし、考える必要もありません。


この作品で描かれているような「生き続けることが難しい世界」とその日常を目の当たりにしてしまうと、自分が悶々と悩んでいたことなんてすごく小さいことだと思わずにはいられなかったし映画が観れないと悩んでいたこと自体がもうどうでもよくなってしまいました。


山形ソラリスで鑑賞


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