「妖怪ウォッチ」見たよ

突然消えた妖怪ウォッチを取り戻すため、向かった先は―なんと!過去の世界!!ある日、寝ていたケータの腕から光を放ち突然消えた妖怪ウォッチ―。さくらニュータウンに現れた超巨大猫妖怪デカニャンから「このままでは…世界はヤツらのものにニャってしまうでふ。オラッチのともだちを助けてくれ…。」と頼まれたケータは、手がかりを探しにおばあちゃんの家があるケマモト村に向かう。妖怪ウォッチが消えた謎、そのカギを握る妖怪フユニャンとの運命的な出会い―。そして、妖怪ウォッチを取り戻すため、ケータとウィスパー、ジバニャンとフユニャンは、なんと60年前の過去の世界にタイムスリップ!そこで彼らを待ち受ける強大な敵とは!? 果たして、妖怪ウォッチの行方は!?

『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』作品情報 | cinemacafe.net


ハホ*1が観たいというのでいっしょに観に行ってきました。


本作は主人公のケータが過去にタイムスリップして祖父といっしょに悪い妖怪と戦うという内容ですが、個々の要素自体は非常に秀逸でおもしろくなりそうな可能性を秘めているものの、それらを活かしきることができなくてたいへんもどかしさを感じました。せっかくいいお題を作り上げ、記憶に残るシーンを作り上げたにも関わらずそれらを積み上げることができていなくてもったいないと感じる作品でした。

物語の幹を作り上げ、磨き上げるでもなく、ただただ小ネタを繰り出して刹那の笑いを生み出すことに終始するのみでそこには各シーンを積み重ねていくことで物語を作り上げようという気概がまったく感じられませんでした。子ども向けの作品にこんなケチを付けるのも何となく嫌なのですが、でもその場その場をそこそこ盛り上げて適当にやり過ごそうという姿勢が見えてちょっと嫌な感じでした。

田舎の美しい風景を丁寧に描いている点やタイムスリップして祖父と友だちになるといった個々の要素はたいへんすばらしかっただけに、せっかくのおいしい素材をうまく料理しきれなかったときのような非常にもったいないという気分を満喫しました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞



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*1:長女