他者承認と自己承認

先日、こんな記事を見つけました。

コスプレイヤーでもあるという方が女子高生が話していたというコスプレについての認識に疑問を感じ問題を提起しています。

http://www.buzznews.jp/?p=160767

簡単にまとめると「コスプレでは露出を高めにすればすぐに人気が出る」みたいな発言をしていた女子高生がいたという内容でして、記事はその発言者である女子高生に対して批判的な視点でまとめられていました。わたしはこの界隈にはまったく詳しくないのですが、門外漢であるわたしからみれば「中にはそういう人もいるだろうな」くらいの感想しかわいてきませんでした。

というのもこの問題はどんなジャンルにでもある話だと思っていて、つまりありふれた話だと思えるからです。

人がなにかをしたいと思い、行うときには主に2つのケースがあると考えられます。

ひとつは「なにかを得る手段」として行う場合と、「行為それ自体を目的」として行う場合です。
もうちょっと簡単に言えば、前者はお金や知名度、名声、他者承認なんかを得ることが動機であり、後者は自己満足、自己承認を得ることが動機です。どっちがよくてどっちが悪いというものではないと思いますが、ひとつのことを長く続けられる人というのは大抵後者の人だなとは思います。


さて。
そんなことをあれこれ考えていたら、そういえばさいきんはてなで「毎日ブログを続ける方法」なんて記事をよく見かけたので読んだけどどれもピンとこなかったことを思い出しました。わたしも毎日なにかを書くのは好きなので他の人がどういうことを考えて毎日書いているのか読んでみたかったのですが、その期待にこたえてくれる記事はありませんでした。


そういえばわたしも「何かを毎日休まず続けられたら変われるかも」なんて思ってブログを毎日書き始めたのですが、1年続けても2年続けてもほとんどなにも変わりませんでした。ただ、気付いたら毎日毎日ブログを更新することが楽しくなっていつの間にか止められなくなってしまった、というのがいまの状況です。

もちろんたくさんの人に読んでもらえたらうれしいとは思いますが、そもそも多くの人に読んでもらえるようなことはなにも書いていないし、わたしは未来の自分を一番の読者として想定しているので、書いたテキストを多くの人に読んでもらえないことがさほど苦ではありません。


そう考えると手段が目的になることや逆に目的が手段に変わることはよくあることなんじゃないかと思うし、利害がぶつかることはあるだろうけど同じことを楽しむ仲間として、なるべく排他的にならずに共存できるのがいいんだろうなと思ったのが今日のハイライト。