「高校デビュー」見たよ


中学生活を部活一筋で過ごした熱血少女・晴菜(大野いと)は、高校では恋に生きることを画策。だが、なかなか恋人ができない…。そんな折に出会ったヨウ(溝端淳平)は、「絶対に俺を好きにならないこと」を条件に“モテコーチ”を引き受けてくれることに。晴菜はヨウの指導を受け、ある男の告白するもあえなく玉砕。そのとき、ヨウに惹かれている自分に気づき…。

『高校デビュー』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。
キャストも予告もいまいち惹かれるところがなかったのですが、今週末宇都宮市内で公開される新作映画はこの作品だけ*1でしたのでとりあえず観に行ったのですが、これが予想外にとても面白くてかなり楽しめました。
少女マンガが原作というだけあってかなり女子目線で練り込まれたストーリーでしたが、濃い目の登場人物とアクセル全開でぶっ飛んでいくくだらなくて楽しい笑えるシーンが多くて終始ポップコーンを吹き出しながら鑑賞しました。
こういう笑いを狙って撮ったシーンというのは、「ちょっと悪ふざけしてます」程度のお笑いだと観る人の笑いのツボにはまらなければ引くか寒いと感じるだけなのですが、この作品くらいやり過ぎるとさすがにもう笑うしかなくなってしまいます。くだらない...と思いながらもついつい笑ってしまうその強引さに終始笑いっぱなしでした。
正直「これは...」という不穏なシーンも両手では足りないくらいにあるのですが、個人的にはそういったシーンのひどさよりも、楽しかったシーンの方が印象として強く残りましたし、そう思える作品はいい作品なんだとわたしは思います。


仕事帰りだったというのもあって観る前は結構テンションが低めだったのですが、観終わって帰る時にはかなりテンションがアップしてしまいました。その興奮が冷めやらないので今日はなかなか眠れなそうです。


ちなみに、かわいいゾーンとかわいくないゾーンの狭間でわずかにかわいい側に身を寄せる大野いとの絶妙なかわいさが、とても好印象でした。別の役の演技も観てみたいので、ぜひ他の作品にも出て欲しいです。


ひとつ不満を挙げるとしたら、あまりに多くのお笑い芸人が出ていたことです。
この作品がもっているB級もしくはC級特有の微妙な雰囲気にはなかなか普通の作品からは得がたい魅力がありまして、この手の作品の演出や映像がわたしは大好きです。そして意外にそのバランスは絶妙な具合で配置されているのですが、そこにお笑い芸人が入って半端に笑いを取ろうとしてしまうと途端にそのバランスが崩れてしまうんですよね。
せっかくいい雰囲気で展開してるのに、急に芸人が出てきてがっかりすることが多かったのが唯一残念でした。


公式サイトはこちら

*1:仮面ライダーなど子ども向けは他にありますが...