「ソフィーの復讐」見たよ


イケメン外科医の恋人・ジェフ(ソ・ジソブ)からプロポーズされたマンガ家のソフィー(チャン・ツィイー)は、世界で一番ハッピーなはずだった。ジェフが人気女優・ジョアンナ(ファン・ビンビン)の手術を担当するまでは…。婚約を解消されたソフィーは、結婚式を楽しみにしている母親にも本当のことを言えないまま。時間だけが過ぎていくなか、彼女は新作漫画を使って結婚式までにジェフを取り戻すことを決意。ジョアンナにフラれた写真家・ゴードン(ピーター・ホー)を巻き込み、ついにソフィーの復讐が実行される! チャン・ツィイー初のプロデュース作品。

『ソフィーの復讐』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIXさいたまにて。


ある日突然付き合っていた人に振られたり、長く片思いをしていたあの人に恋人が出来て落ち込んだり、といった経験がまったくない人はいないと思いますが、そんなふうに突如として訪れた回復困難な悲しみの谷間に落ち込んでしまったときにどうやってその状況から立ち直るのかというのはみなそれぞれ大きく違います。そして人それぞれ異なるからこそ、わたしは他人がどのようなプロセスを経て立ち直ってくるのかということにつよい興味を示してしまうのです。
このことは以前「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の感想にも書いたのですが(その記事はこちら)、今でも登場人物がものすごくへこむ出来事に見舞われる映画は大好きですし、そういうシーンがあると聞くだけで映画館に足を運んでしまうのです。


本作はタイトルにある「復讐」という文字が示すとおり、ある男性に振られた女性が自分を振ったことを後悔させてやろうとあの手この手で復讐を企てて実行するというお話なのですが、いずれも子どもじみているというか、あまりにくだらな過ぎて、復讐というのもどうだろうなあ...というものばかりなのです。
ただ、だからおもしろくないというわけではもちろんなくて、この復讐の内容のさじかげんがとても絶妙で、復讐という言葉に反して物語に悲壮感を漂わせるようなことにはなっておらず、良質の笑いをもりこんでいてとても楽しい作品にしあがっていました。


また、上で書いた立ち直る話に戻るのですが、好きな人への未練というのはことほどさように捨てがたいものであって、ソフィーがこのような暴挙に出てしまう気持ちというのはすごくよくわかるのです。心底大好きだった人に振られたときのやりようのない悲しみを癒すには復讐するしかないというソフィーの気持ちにはものすごく同意してしまうし、一度よりを戻した上で振り返してやる!!と考える彼女の思考回路をわたしは全力で支持したいと思います。


あと、観ていて非常に気になったのがソフィー役のチャンの髪型です。
本作は、現在から過去を回想するという流れで物語が進んでいくのですが、チャンの髪型を前髪を切りそろえることで幼さの残る表情をうまく演出していたのがとても印象的でした。"きれい"と"かわいい"どちらかというときれいに分類される彼女ですが、髪型を変えることでこんなにかわいい方向に見た目が変わることに驚いてしまいました。


期待以上に非常におもしろい作品でしたが、なにより「ルビー・リン」がかわいくて、彼女が出るシーンはすべて目が釘付けになってしまいました。ここ最近、台湾の美人がすごくツボに入っているのですが、こんなにかわいい人ばかりだとアジア映画にも自然と目が向いてしまいます。


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