「打たれ強さ」の秘密

田中秀道らプロゴルファーの才能を開花させ、ダイエーホークスを日本一に導いた!ビジネスで、スポーツで、人間関係で…勝負どころで動じない心、屈しない自分のつくり方。

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世の中には2種類の人間しかいない。それは「打たれ強い人間」と「打たれ弱い人間」だ!!


なんていきなり偉そうに語りだしてみましたが、これは今わたしが適当に考えて出てきた言葉でして、別に何か深い意味が隠されている格言などではないので適当に聞き流してさっさと忘れていただきたいのですが、とにかく人間を構成するひとつの要素として「打たれ強さ」というファクターは確実に存在します。このことは多くの人が日常的に感じていると思われることであり、これ自体に異論を唱える人はまずいないはずです。


わたしはと言うと、この本を手にしていることからも推測出来ると思いますが、ものすごく打たれ弱いです。
例えるならば、初代スト2で言うダルシムガンダムで言うとザク、ドラゴンボールで言えばヤムチャドラクエ4で言えばクリフト並みに打たれ弱く、その脆弱さはまぎれもなく本物です。
学生時代を例にいくつか紹介すると、シミュレーションデータを無限に生成したせいでサーバのディスクを枯渇させてしまっては3日くらいへこんで何ものどを通らず、バイト先の靴屋で図々しいおばさんに値引きを要求されて断ったらものすごくクレームをつけられて次の日まで何もする気が起きないほど落ち込んだり、挙句の果てには好きな子が他の男友達と一緒にいるのを見かけるだけで一週間は学校を休むほどに落ち込みやすかったのです。
まあ最後の話はちょっと捏造しているというか少々おおげさに書いていますが、とにかくひと一倍打たれ弱かったというのはまぎれもなく本当の話でしてそこはぜひ信じていただきたいのです。


こんなわたしの打たれ弱さを克服したいと思ってこの本を手にしたのですが、まあ何ていうか書いてあることはいちいちごもっともと言うか「これを実践出来たら間違いなく打たれ強くなるよね」と思える内容ばかりでその点とても読んでいて納得出来る部分が多かったです。
打たれてもへこたれない強さだけではなく、いかに打たれずに立ち振る舞うのかというノウハウを現実のやりとりをシミュレーションしながら説明していてとても分かりやすくてよかったです。


とは言いつつも、実際には行動に移すには相応にハードルの高いことばかりでして、これが全部すぐにできることかと問われるとそうではありません。それでも少しずつ行動できれば打たれ強くなれると確信出来るし、その一歩を踏み出す勇気が出てくる一冊でした。