ある日、超空間のねじれでのび太の部屋のたたみの下と宇宙の彼方にあるコーヤコーヤ星がつながってしまった。コーヤコーヤ星は豊かな自然と不思議な動物でいっぱいの開拓中の星。のび太とドラえもんはそこでロップルやチャミーと友達になる。ところが、この星を狙うガルタイト鉱業は、ある恐ろしい計画を企てていたのだった。コーヤコーヤ星に隠された秘密とは? ロップルたちを守るため、ドラえもんたちは立ち上がる!
『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』作品情報 | cinemacafe.net
TOHOシネマズ宇都宮にて。毎年恒例となったドラえもん映画最新作。
声優が一新されて以降のドラえもんは一年おきに「オリジナルシナリオ」→「過去の大長編のリメイク」と繰り返しているのですが、今年はリメイクの年でした。毎年観ていて感じるのは、リメイク版は毎回とても出来が良いということであり、そしてオリジナル版がリメイク版には及ばないということです。そして今年の劇場版を観賞して、その想いがより一層強くなりました。今年の作品はすごくよかったです。
で、あらためてオリジナルシナリオとリメイクだと何が違うんだろうなあ...と考えてみました。
感覚的な部分から攻めたいと思いますが、まずオリジナルの方は作品の舞台となる世界がとにかく広くてその全容を見渡せないほどに広大なイメージがありますが、リメイクの方は舞台そのものが狭いわけではないけど箱庭っぽさが感じられるような気がします。たぶん実際の広さというよりはその世界の密閉感というのが近いのでしょうが、リメイク版の方はその箱庭度がものすごく高い気がします。この世界観の違いが好意的に受け止められるひとつの要因になっていそうです。
あとは新しいドラえもんになってからドラえもんとのび太の関係というのもなんとなく変わってきているのですがそれも何となく関係しているのかも知れません。以前の"のぶ代ドラえもん時代"は、ドラえもんがのび太の保護者的なスタンスにいると感じられていたのですが、今はそれよりももっと友達に近いスタンスにいるように感じます。そしてのび太も昔ほどダメっぽさが漂っていません。
その二人の間柄の違いとストーリーの適合性が作品にあらわれていて「昔の方がおもしろい」と感じているのかも知れません。
とは言っても明らかにそうと感じる箇所は見当たらなかったので現時点では妄想の域を出ない推測になってしまいますが、「何か違うんだよなあ」という何かは確実に存在します。
まあ、とりあえずおもしろくてとても満足出来たというのは感想として残しておきます。
ちなみにわたしは新しいドラえもんのオープニングテーマが大好きでして、冒頭数分流れるオープニングが終わってこのテーマが流れ出すとイスになんて座っていられないほど気分が高揚してしまいます。そして今年もハホ*1を連れて観に行ったのですが、彼女もこのオープニングは大好きなようで毎年オープニングは小さな声でコソコソと歌っています。子ども向けの映画のオープニングなんだから好き勝手に歌えばいいのに...。
大人にも子どもにも受け入れられて、ながく愛される歌というのはこういう曲のことをいうのだろうなー。今のドラえもんを認めていない大人たちもこの歌を聴けば何となく受け入れやすくなると思うんですけどねえ。
今度、ドラえもんのCDを買おうぜとハホと約束して帰ってきました。
公式サイトはこちら
*1:長女