「ドラえもん のび太の人魚大海戦」見たよ


ひみつ道具の「架空水」で町を海の底にして、本物の魚を泳がせて遊んでいたのび太ドラえもん。そこへ迷い込んできたのは、なんと五千年前に地球へやってきた人魚族の王女・ソフィア。ドラえもんたちはソフィアと一緒に海の世界へ…。人魚スーツを着て海の冒険を楽しむが、突然巨大ウツボに襲われ、しずかちゃんが何者かにさらわれてしまった。ドラえもんたちは人魚族の宮殿に伝わる「人魚の剣」の伝説を知る。この剣をめぐり、人魚族と怪魚族の戦いが始まる――。

『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
毎年3月の恒例行事となった映画版ドラえもんを観てきました。ハホ*1を連れて映画館に足を運ぶようになって今年でもう4年目になりますが、低調だった過去のオリジナルシナリオに比べてとても完成度が高くて非常によかったです。おもしろかった!!


わたしは映画版のドラえもんでは「のび太の海底鬼岩城」が一番好きなのですが、それは神秘的で身近な存在である海が舞台となっているためです。わたしは昔から海が本当に大好きでしたので、そこが別の世界へとつながっているという展開には心の底から興奮を覚えたのです。バミューダトライアングルとかマリアナ海溝という現実にも存在するものも取り上げることで、作品の中の世界が本当にこのわたしの住む世界とリンクしているんじゃないかと錯覚してしまうほど臨場感というかリアリティを作り上げていたのが印象的だったのです。
本作も人魚という現実に語り継がれている伝説を扱うことで現実世界とのリンクを作り上げ、さらに海の中の世界で住む人々の生活やその歴史を丁寧に描いてその信憑性を高めている点が非常によかったと感じました。


あと初めてメンバーが海に飛び込んだシーンで武田鉄矢の歌が突如として流れ出したのですが、それが昔の映画版を彷彿とさせてとても懐かしさをおぼえました。前の映画版ってたしかに武田鉄矢の歌が途中で流れてたんですよねー。あまりの懐かしさに「うわぁ...」と喜びとも驚きともつかない変な声を出してしまいました。


唯一残念だったのは後半のブイキンが攻め入ってきたあたりの展開があまりに手抜きだったことです。
尺の長さを気にしたのか、その部分を描くだけの予算がなかったのかわかりませんが、「闘うぞー!!」→「うわー、やられるー...」と戦い始めて数分でいきなり負け戦になってしまったのはあまりに端折りすぎではないかと。そういう中抜けしてしまったような部分が2箇所から3箇所ほどありましたので、そこだけは何だかあからさまに手抜きをされたようでとても残念でした。


ただ最初に書いたとおり、全体としては非常におもしろくて今年の映画版は大成功だったと感じたのでした。


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*1:長女