「ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE」見たよ


世界にたった一つしか存在しない幻の秘宝・チェリーサファイア。月明かりのない漆黒の夜、米花町の銀行に保管されているチェリーサファイアを頂くという1通の予告状が警察の元に届いた。その差出人ルパン三世。ルパン専属捜査官であるICPOの銭形警部は、警視庁の目暮警部、高木刑事らとタッグを組み、警察の総力を上げてルパン逮捕へと乗り出す。街中を巻き込んだ激しいチェイスの末、ルパンの華麗なテクニックにより、秘宝・チェリーサファイアはルパンの手中に。秘宝を手に入れたルパンは、人影のない静かな埠頭から電話をかける。その相手は、アラン・スミシーと名乗る謎の男。アランの傍には、峰不二子の姿もあった…。

『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』作品情報 | cinemacafe.net


TOHOシネマズ宇都宮でハホ*1とアオ*2と観てきました。

前作というかテレビ版は未見なので話のつながりがいまいち見えなくてついていけない部分も多々ありましたが、ルパンとコナンという昔から知っているアニメのキャラクターたちが一堂に会しているのを観ているだけでも十分楽しめました。とくに感心したのはコナンの世界に入り込んだルパンがちゃんとその世界観に溶け込んでいたことでして、コラボ作品にありがちな違和感もなく鑑賞できました。

わたし自身はコナンよりはルパン派なのでややそちらに肩入れしてしまったのですが、ルパンや次元、五右衛門の魅力もちゃんと描かれていてたいへん満足しましたし、コナン派の子どもたちもかなり楽しんだようで非常によろこんでいました。


話は少し変わりますが、ここ数年は毎年「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」の映画を春に観ていたのですが「あまり面白くないな...」と思うことが続いていていっしょに観に行くのがちょっと嫌になっていました。もちろんわたしは大人なので子ども向けのアニメが楽しめなくてもしょうがないのかも知れませんが、いっしょに観に行った子どもたちもそんなにワクワクしている様子もなくて観終ってから感想を聞いても「まあまあだったかな...」というばかりでした。

なんか冷めてるなーと感じつつ、でもこれも世代間の差かなと思っていました。

わたしが子どものころを思い出してみると、レンタルビデオもまだ高い上に近くには映画館なんてなかったので、映画観で映画を観るということそれ自体がイベントのようで楽しかったのです。そんな時代であればどんな映画でも映画館で観るだけで楽しめたのでしょうが、DVDで好きな作品をいつでも何回でも観られる子どもたち世代はそうではないだろうなと。

そんなふうに世代間の差ということで結論づけていたのですが、ある日長女といっしょにDVDを観ていてその分析が実は違うんじゃないかという作品に出会いました。その作品は「ドラえもん のび太と海底鬼岩城」なのです。




この作品は数あるドラえもんの大長編の中でもわたしの一番好きな作品なので一度長女に見せたくて見せたのですが、彼女は一度観ただけでたいへん気に入ってらしくそこから4回繰り返して鑑賞していました*3。そしてそれ以降もたびたびこの作品を借りて観ているようです。

ではこの海底鬼岩城と昨今の大長編と比べて何が一番違うのかと言えば、最近の大長編は話の整合性は取れているし結末まで話がきれいにまとまっているけれどまったくワクワクしないのです。逆に言えばむかしの大長編は必然性や整合性という点ではいろいろと言いたくなるしご都合主義的な展開も少なくないのですが、でもそんなことはどうでもよくなるくらいワクワクしておもしろいのです。

バギーちゃんとかもう最高過ぎます。


そう考えると、最近の大長編(劇場版)がおもしろくなかったのは受け手の問題だけではなくて、作り手側が作品としての体裁を整えようとした結果、小さくまとまってしまいおもしろくなくなったからじゃないかと思うようになったのです。
「小さくまとまんなよ!」と言えば、いまから20年くらい前に放送された「チャンス!」というドラマで三上博史さん演じる本城裕二がいつも口にしていた言葉です。この言葉が示していたのは「失敗を恐れてそこそこで手を打つようなことを続けて小さくまとまってんじゃないぞ」ということだったわけですが、20年経ったいま、この言葉のもつ深さや重さを思い知らされています。

そしてまさかドラえもんの話から「チャンス!」の話になると思ってなかった...。


ちなみに、今年の春に公開されたドラえもんとしんちゃんの2作品はこの点がとても変わっていて、細かい整合性やストーリーのまとまりのよさよりも楽しさ重視になってきていました。今年の流れを来年もくむのであればすごく期待できると思います。


話がグダグダになってしまいましたが、今回のこのルパコナ(長女がそう略していたので倣いますが)は細かい部分に目を配りつつも一番気を遣っていたのは「観ていてワクワクするかどうか」という点だったと感じています。ご都合主義全開で笑いやドキドキするアクションシークエンスを混ぜこんで観ている人を楽しませようというのが伝わってきたし、その気持ちが両作品のファンに平等に向けられていてとてもうれしくなりました。


もしこの続編があれば、そのときはTV版も観た上でそちらも観たいと思います。


(関連リンク)


公式サイトはこちら

*1:長女

*2:次女

*3:4回も観る時間があったのはインフルエンザで自宅待機してたときなので他にやることがなかったからです...。