ミス・ポター

ヴィクトリア王朝の封建的な風潮が残る20世紀初めのイギリスでは、身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった。そんな中、ビアトリクス・ポターレネー・ゼルウィガー)は幼少期に出会った大好きな動物たちをモデルに、ピーターラビットとその仲間たちの物語を次々と世に出すことに。やがて、編集者と恋におちるが、身分違いの許されない恋の行方に思わぬ運命が待っていた…。ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの半生を描く感動のトゥルー・ストーリー。絵本の物語の舞台として知られるイングランド湖水地方での撮影により、20世紀初頭の美しい風景が再現されている。

『ミス・ポター』作品情報 | cinemacafe.net

宇都宮テアトルにて。

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# 思い付き


ピーターラビットの生みの親であるポターの、初めての出版から結婚に至るまでの半生(1/4生?)を描いた作品。映像から伝わってくる世界がたった100年ほど前とは思えないほど過去のことのように感じられる不思議な世界観でした。貴族の生活があまりに現実離れしていてどうしたって今の時代とは結びつかないというのが率直なところです。ポターの半生も結構強烈ですが、それも貴族の生活のいかれっぷりに比べたら霞んで見えます。


で、ストーリーは↑のとおりなのですが、話があまりに広がり過ぎてしまったせいで結局どういう話だっけ?という印象しか残りませんでした。個々のシーンで言えば、プロポーズしたところとか駅での別れとか幼少時に避暑地で過ごした思い出とかいいシーンがたくさん思い浮かぶのですが、それがあまりに多過ぎて結局全体としては何も残らない。個人的には後半部分が不要だった気がします。


と、あまりいい感想にはなりませんが、ただ面白かったかどうかで言えばいい作品だったと思います。前述のとおり、個々のシーンは非常にきれいですし、レネーとユアンの身分差のある恋愛も背徳感からかドキドキしてしまいます。プロポーズを受けた後のレネーの行動なんてすごくぐっときました。
本当に嬉しい時の反応ってそんな感じだよね〜、なんて思っちゃうレネーの挙動がかわいいんです。


うさぎ好きと貴族好きにはおすすめです。


公式サイトはこちら


[追記]
ポターと書くとどうしても某魔法のキャラクターを思い浮かべてしまうので、芸名の方に記述を修正しました。