どろろ

http://www.dororo.jp/


主題歌をミスチルが歌うとなれば見にいk(以下略)


虹の女神を見たときの予告編でこの作品を見かけて以来、どうしても見たかった作品でした。なるべく事前情報は入れないようにしていたのですが、何故か一週間前から同名のゲームをやり始めてしまいストーリーについての情報を大量入手してしまいました。おかげでストーリーはすんなり理解(知ってるから当たり前なのですが)する事が出来ました。
公開まで待ちきれなかったんです・・・。


ここから抜粋

戦乱の世で天下統一の野望を抱く武将・醍醐景光は四十八体の魔物から強大な力を与えられるが、その見返りに生まれくる我が子を捧げた。やがて体の四十八ヶ所を奪われて生まれた赤子は捨てられ、呪医師・寿海の秘術によって救われる。身を守るため左腕に仕込まれた妖刀と同じ百鬼丸と名付けられた子どもは成長し、魔物を一匹倒すごとに体の部位が1つずつ戻る定めなのだと知る。魔物退治の旅に出た百鬼丸は野盗・どろろと出会う…。


どろろと百鬼丸との出会いから、いくつかの体を取り戻すまでの冒頭30〜40分は見事の一言。百鬼丸と魔物との戦いはCGだけでなくワイヤーアクションを使って撮られているようですが、魔物の表情・動作、魔物と百鬼丸の攻防など全てが見ごたえ十分。冗談抜きで手に汗握る展開に興奮しっぱなしでした。


そんなわけで最初の40分はとても面白かったのですが、その後の展開がちょっと冗長と言うかグダグダしてました。そもそも2時間しかないのにどうやって48個の部位を集めて回るのか楽しみにしてたのに、もう集める気ないだろう...としか思えないペースに残念無念。結局半分しか戻してないですし、そもそもちゃんと映像として取り戻すシーンが出てくるのはその半分以下です。ストーリーは原作があるのであまりいじれない以上、魔物との対決シーンで楽しませて欲しかったのですがそればかりやるわけにもいかなかったんでしょうか。


とは言え、百鬼丸を演じた妻夫木君やどろろを演じた柴崎コウさんはかなりの適役でした。特に柴崎さんは良かったです。あんなムチャクチャなキャラの演技が出来る思い切りの良さや度量はさすがです。


もう一つ残念だった事と言えば、最初は表情も見えず言葉少なな百鬼丸がキャラクターとして際立っていたのですが、最後は普通のホームレスみたいになってたことです。せっかく作り上げた百鬼丸のキャラクターが汚い格好をしただけのかっこいい人に成り下がってしまったようで勿体なかったです。
妻夫木君がかっこいいから何とかなりましたが、彼で無かったら見るに耐えないシーンになっていたに違いありません。


まだ半分しか体も集まっていないことですし、続編を心待ちにしたいと思います。ウダウダ不満を書きましたが、全体としてはかなり楽しめる作品でした。
どろろ最高!!