(追記)
書いたらめっちゃ長くなったので最初にまとめを書いておきます。
[まとめ]
- 涸沼の眺めは最高によかった
- でも走って周回するのはやめておいた方がいい
以下本文
昨日はなかなか値付けなくて寝たのは3時過ぎでした。早く寝て早起きしたかったのに...。
結局今朝は9時まで寝てしまってぜんぜん早起きできませんでした。とは言え、寝てしまったものはしょうがないので起き出したらすぐに茨城県の涸沼へと向かいました。
「涸沼」と書かれてすぐに読める人は茨城の人以外だとあまりいないと思うんですが(栃木県の人でも読める人は少ないです)、ひぬまと読みます。茨城県の茨城町というところにある大きな沼です。
涸沼(ひぬま)は、茨城県中部の鉾田市、東茨城郡茨城町、大洗町にまたがる那珂川水系の汽水湖。
涸沼 - Wikipedia
周長が22kmと沼というわりには結構大きいんですが、さすが沼だけあって平均水深は2.1m、一番深いところでも6.5mしかありません。茨城県内だと日本で2番目に大きい霞ヶ浦や水戸市にある千波湖が有名なのでそちらを知っている人は多いのですが、涸沼はわりと無名というか自分もずっと知らなくて4年前に「ひぬま夏海マラソン」という大会を知ったことで初めて涸沼の存在を知りました。
茨城県内は夏場はあまりマラソン大会がないのですが、めずらしく6月に開催ということで2年前に一度だけエントリーしたことがありました。そのときは直前にアキレス腱を痛めてしまって参加できませんでしたが、大会のことを調べてみて初めて涸沼って周回したら結構よさそうじゃない?と気になったのでした。
そんなわけで前から気にはなっていたものの、毎週マラソン大会に明け暮れているか怪我で走れないかのどちらかだったのでなかなか行く機会がなかったのですがこの度初めて走りに行ってみることにしました。
今回は上三川ICから北関東道に入って東茨城町IC経由で涸沼自然公園へと向かいました。途中混んでたけど1時間20分くらいで到着しました。
軽く水分補給をして持参するお金を準備してすぐに走り出しました。
事前にコースは調べてあったので涸沼自然公園発着で時計回りにこのコースを走りました*1。
公園を出たら県道106号線沿いに東へ進みます。
走り出してすぐのところでこんなふうに見られる場所があったのでちょっと立ち寄ってみました。
今回事前に調べて分かったのですが、涸沼の沿岸をきっちり走ることはできなくて2か所だけ橋を渡らなければいけないところがありました。その橋のうち東側の大貫橋は涸沼からはちょっと離れていたので沼は見えなくなるし余計に走らないといけないしというのがすごく嫌だったので、最初にその離れている橋のほうを走ってしまいたくて今回は時計回りに走ることにしました。こういう周回コースは反時計回りで走ることが多いのですが今回は特別です。
涸沼自然公園を出て2kmくらいは歩道もしっかりあって走りやすかったのですが、しばらくすると歩道はなくなり路側帯だけの区間が始まりました。こうなるだろうと予測はしていましたが思っていたよりも結構早く歩道がなくなってちょっと萎えたのですが気を取り直して走り続けます。車の数自体は多くないものの、1分に1台程度は通るのでそのたびに危なくないように気をつけながら走りました。
そして4kmを過ぎたあたりで県道235号との交差点を過ぎたのですがそこからさらに路側帯が狭くなり、ランナーの肩身も狭くなります。当然車道には出ていないし何なら路側帯にすら入れず横の田んぼ道に落ちそうになりながら走るはめに...。このあたりで既に走りに来たことを後悔し始めたのですが(笑)、ずっとこういう感じでもないだろうと自分に言い聞かせて危なくないように位置取りしながら走り続けます。
6kmを過ぎたところでやっと大貫橋に到着。
この橋の上もめっちゃ狭いので気をつけながら走り抜け、そこから7kmまでは歩道があったのでありがたい気持ちで走り続けました。歩道最高だ。
7kmを過ぎたところで町営の温泉スタンドのところを右折してひたすら南下するのですが、ここは6kmくらいある長い区間なのにまさかの歩道ゼロ区間でした。車の往来自体も多くはないのですが、それにしたって歩道なしってマジですか...って気持ちでした。後ろから車がこないか確認しながら走り、車がきてたらわき道に抜けるところまで走ってそこに退避して車をやり過ごすってなことを延々と繰り返しながら走りました。そんな走り方をしていたら県道16号と合流した13km地点の時点でもうクタクタでした。肉体的にではなく、精神的にかなり摩耗してしまいましたね...。
そして13km地点で少し休憩をしようと自販機で飲み物を買おうとしたら110円を入れても100円としか認識されず、仕方ないので返金しようとしたら100円も返ってこなくなりました。仕方ないので連絡先を控えておいてあとで連絡しようと思ったら連絡先はかすれてまったく読めず、それを控えることすらできませんでした。もう何なんだ...。
半分泣きそうになりながら500mくらい先の自販機まで走ってそこでやっと休憩を入れることができました。
事前の情報では涸沼を走って周回するとだいたい26kmくらいらしいのでこれでちょうど半分くらいのようです。地図を見てもたしかに13km地点あたりは自然公園の反対側に位置しているように見えるのでそうなんだろうと思ったのですが、ぶっちゃけもう帰りたくなってました。実はここまで走ってきてずっと気になっていたのですが、涸沼が見えたのは最初の1kmくらいだけであとは涸沼がまったく見えないところを走っています。涸沼川という涸沼に流れ込む河川は見えていたところはありましたが涸沼ではありません。
この時点で9割以上の区間で涸沼を見れずに走っているうえにこのコースの走りにくさ。
止められるものならすぐに止めたかったのですが残念ながらここは沼の反対側。しかも公共の交通機関もなければ*2タクシーも通ってないので帰るためには自分の脚で走って帰るしかありません。その現実に打ちひしがれながら再度走り出しました。
14kmを過ぎると歩道がある区間が出てきたのでなんだ?と思ったら「いこいの村涸沼」という施設が見つかりました。
こういう施設があるところは歩道も整備されてるんだなーというどうでもいいことを考えながら走り続け、やっと19km地点に到着。ここから県道50号に合流するのですがここにきて今回一番の難コースになりました。合流したところは歩道があったのですが、100mくらい走ったところで歩道がなくなってしまいました。残るは路側帯のみなんですが、この路側帯が狭いというか草木がのびまくったせいで十分走る場所を確保できなくなっています。これだけでもめちゃくちゃ走りにくくて最悪なのに車も多くていままでとは比べ物にならないくらい危ないなと感じました。できるだけ車の邪魔にならないように路側帯の端の端に寄って走っていましたがそれでも生きた心地がしませんでした。
1kmくらい走って橋を渡ったところで涸沼方面に抜ける細い道があるのを見つけました。
どこまで走れるのか分からなかったのですが、このまま車の脇を冷や冷やしながら走るよりはマシだなということでこの道に入ったのですが結果としてこれが大正解でした。
ちゃんとした看板は見つけられなかったのですがどうもサイクリングロード的な扱いらしく車の入ってこない安全な走路でした。ここにきてやっと気兼ねなく走れました。自転車の人が2名、バードウォッチングにいそしんでいる人たちが5名とすれ違いましたが、あとは釣りをしている人くらいとしか会わなくてかなり快適なランニングコースでした。おれが走る前に思い描いていたのはこれだな。
そこからは車道の脇を走らせられるようなこともなかったので気持ちよく走って元の涸沼自然公園まで戻ってきました。
思っていたよりも距離がのびなかったのは県道50号から侵入したサイクリングロード的なコースがショートカットになっていたからだと思います。少なくとも自分が当初走ろうとしていたコースだと+2kmは走らないといけなかったのでその分を考慮すると概ね予定どおりの距離でした。
当初、ペースは5'30/km~6'00/kmくらいでのんびりと走るつもりだったのに結果として5'00/kmくらいまで上がってしまいました。これはもう完全にコースの罠というか、のんびり走れるようなコースではなかったということですね...。どちらかというとペースアップによる肉体的な疲れよりも車と並走しなければいけないストレスによる精神的な摩耗のほうが大きかったです。
そしてアップダウンですがこれはあんまりなかったです。
1か所だけ結構いい感じの坂があったのですがそのくらいでした。湖の周りを走るとアップダウンがきつくて大変だなと思うことが多いのですが、沼だとこんなもんなんですね。同じくらいの距離の田沢湖のアップダウンをみてみましたがぜんぜん違ってました。
累積高低差も3倍以上違います(今回:145m、田沢湖:500m)
沼と湖だと周囲の地盤の隆起もぜんぜん違ってくるんだなというどうでもいい知見を得てしまいました。成り立ちの差異も考えると当然なんですが。
というわけで念願の涸沼一周ランニングをしてきましたが、感想としてはとにかく走りにくかったの一言に尽きます。
走り終えてからまとめたのですが、赤い四角い枠で囲った部分が歩道のなかったところです。今回は時計回りに走ったので「前半から中盤までまんべんなく走りにくくてラストだけ走りやすかった」というのが率直な感想です。こうなってしまったのは自分が悪いと思っていて、今回コースを決めるにあたってGoogle mapを参考にしたのですがあれって車が通れるところしか見れないので自然と大きな道路を選ぶことになってしまいます。おそらくですがもうちょっと沿岸を走れるコースもあったんじゃないかと思っていて、そこを見つけられていたらもっと楽に走れたんじゃないかなと思っています。
そこはもう反省しかないです。
とは言え、地元の人でもなければなかなかそういういいコースを見つけるのは難しいので仕方ないですね...。そんなわけで走る前に期待していたほど楽しめたわけではありませんがずっと走りに行きたかったところで走れたのは嬉しかったし、今日は天気がめちゃくちゃ良くて眺めがよかったのはすごくよかったしトータルでは行ってよかったなと。また走りに行くかというとちょっと悩ましいですけど(笑)
# 途中で見つけたひぬま夏海マラソンの距離表記