UNTIL DAWN

1. プレイ時間 - 15時間ちょっと
2. ジャンル  - アクションアドベンチャー
3. 機種    - PS4
4. 感想
 [良かった点]
 (1) ストーリーがおもしろい
 (2) 意外に反射神経が要求されて気が抜けない
 (3) ちゃんと怖い

 [悪かった点]
 (1) 分岐が多過ぎて何周もする気になれない
 (2) 没入感があまりない
 (3) 後半は黒塗りのシーンが多い

このゲームの存在を知ったのは「おもしろいという評判を聞いたから...」ではなく、レイティングがZなのに残酷な描写が軒並みカットされている最低なゲームだと揉めていたのが発端でした。日本版と海外版で表現できる残酷な描写に違いがあるというのはなんとなく知っていたのですが、18歳以上を対象にしているZであれば海外とそん色ない内容なんだろうと勝手に思い込んでいました。ところがCEROの倫理規定を読んでもいまいちよくわからなくて「禁止表現」というのがあるのですが、それについても「なお、上記の禁止表現の文言については、「Z」区分の新設に伴い、 その趣旨に適合するように解釈するものとする。 」と補足がされていてじゃあ実際どこからどこまでがダメでどこからどこがいいのかさっぱりでした。

www.cero.gr.jp


とりあえず「ZだったらなんでもOK」というわけではないようです。


そんなわけで残酷な描写が好きな人にはとても許しがたいローカライズになっているようでして検索するとみんな激おこぷんぷん丸だったりするわけですが、わたしはどちらかというと残酷描写は苦手な方なのでその改変自体はまったく気にならなくて、それよりもこの「雪山の山荘を舞台に連続殺人事件が繰り広げられる」というシチュエーションがとてもおもしろそうだったので興味が出てきてつい買っちゃいました。金田一少年の事件簿の雪鬼伝説殺人事件とか大好きなんですよね。


というわけでひととおり遊んでみたのですが、ただ選択肢を選んでいくだけだと思っていましたが想像していた以上にゲーム要素の強い内容でとてもおもしろかったです。
簡単なアクション要素もあるし、選択肢を選ぶときも時間制限があるときは瞬時に判断して選ばないといけないし、意外にボーっとしながらは遊べない感じでした。油断していたら意図しない結果になってしまいやり直ししなければならないことも何度かあったし、いい意味で緊張感を保ちながら遊べました。

ただ、いろいろと選択肢はあるしその選択によって物語もちょっとずつ変わっていくのは間違いないのですが、結局のところ物語のコアな部分にはそれほどバリエーションがあるわけではなくて途中で誰が生き残るのかとか起きるイベントがちょっと変わるとかその程度です。さまざまなパターンの物語が見たくなるか?というとそこまで気になることもなく一度遊べばだいたい満足しちゃうし、だから何度も繰り返し遊ぶのも難しいんですよね。ほんとうは繰り返し繰り返し遊んでいろんなルートを発見して埋めていくのが正しい遊び方なんでしょうが、自分は2回が限度でした。


ひととおり遊ぶだけなら数時間あればすぐ終わるのでお手軽にちょっとだけゲームがしたい人にはちょうどいいのかも知れません。