今日は主張で兵庫まで行ってきたのですが、その道中で2冊の本を読みました。
ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践
ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践
- 作者: 大元隆志
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2年前くらいに会社で予算が余っているというので買ってもらったのですが、読みたいと言って買ってもらったのにすっかり放置していました。あの当時はビッグデータにめちゃくちゃ興味があっていろんな情報をむさぼるように読んでいたのですが、結局自分のまわりにはビッグデータと呼べるようなデータがひとつもないことに気付いてやる気がなくなっていました。
そんなわけで買ってもらったけどもう読むことはなさそうだなと思っていたのですが、もったいないというか陳腐化してしまう前に読んでおこうという気になったので一読してみました。
本書は、国内のさまざまな企業の中からタイトルにもある「4+1の力」を活用している企業の取り組みを紹介するという内容です。この4+1の力というのは「ソーシャル」「モバイル」「クラウド」「ビッグデータ」が4でIoTが+1のことでして、これらを活用していこうとしている大きな企業について書かれています。
ここで大きな企業に限定しているのは、一般的にこういった新しい技術を活用するのは資金力がない代わりに身軽なスタートアップや中小企業が多くて腰の重い大企業はなかなか活用できないという前提がまずあって、そういった前提を覆して新しい技術を活用しているところが注目に値するからだと思います。
読み進めていくと結局のところは組織論の話が多くて、ビッグデータだとかそのあたりの話はあまり出てきませんでした。
内容はわりとおもしろかったのでもうちょっと早く読んでおくべきだったなーと反省しています。
チーム
- 作者: 堂場瞬一
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2010/12/04
- メディア: 文庫
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箱根駅伝出場を逃がした大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は―選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。
http://www.amazon.co.jp/dp/440855023X/
箱根駅伝の本戦には予選会でいいタイムを出した選手が集められて「学連選抜」という名前のチームで参加するというのは広く知られています。有名どころでいえば、あの川内選手も一度だけですがメンバーとして箱根に出場しています。
本書は所属する大学のメンバーとしてではなく、いわゆる寄せ集めのメンバーとして箱根を走ることになった人たちの物語ですがとてもおもしろかったです。この内容がどれだけ内実にどれだけ迫っているのかわかりませんが、どう考えても個人競技であるはずの走るという行為に対して「チームとして走る」というのはいったいどういうことなのかということが明確に示されていたのはとてもよかったです。
「強くなるためには枷を背負うこと」というのはある漫画で出てきたセリフですが、自分を強くするための理由をもつことはたしかにすごく大事なとことだと思うし、タスキをつなげたいという気持ちがひとりで走るときよりも速く走らせることがあるというのはすごくわかるなと思いました。
来週末に箱根の予選会があるのですがそれを観に行きたくなりました。
でもすごい混んでるんだろうなあ...。