「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD」見たよ


その日、人類は思い出した―。百年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した―。この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。だが百年、壁が壊されなかったといって、今日、壊されない保証はどこにもない―。

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD』作品情報 | cinemacafe.net

前篇があまりにあまりだったので後篇は観に行くつもりはありませんでしたが、前篇だけ観て後篇はスルーというのもなんとなく気持ちが悪かったので後悔することを覚悟のうえで観てきました。

観ての感想としては後篇は前篇ほどひどい内容だとは思いませんでしたが、それは「後篇がおもしろかった」というわけではなくて「一切の見どころがなかった」ためです。後篇は前篇で謎として残された部分の回答編でしかなく、前篇をメインストーリーだとすれば後篇はそのおまけ映像的なレベルとしか言いようのない内容でした。

これあえて前篇/後篇に分けた理由がまったくわかりません...。


あまりこういうことを書きたくはないのですが「前後篇に分けた方が2回分の入場料がとれて儲かるから」という意図しか感じられず、その露骨さがまた作品に対する不信感をより強いものにしていたように感じました。まったく同じ内容であったとしても、前後篇に分けずに3時間くらいにまとめたらもうちょっと印象も違ったんじゃないかなと思います。

後篇の内容の薄さ+上映時間の短さ(87分)を考えればそれは十分実現可能だったと思うし、なんていうか2作に分けたことがとにかく残念でなりません。しかもIMAXをもっている劇場ではこれをIMAXで上映しているそうですが、それがまた余計にお金の匂いがしてしょうがないという....。限りあるIMAXのスクリーンなんですから、いまだったら「アントマン」をIMAX上映した方がよほどみんな喜ぶと思うんですけどね。

と、ネガティブな感想はここらへんにして、作中で唯一好きだったのはこの作品の副題「The End Of The World」と同じ名前の楽曲がかかるシーンです。わたしは「The End Of The World」 ってカーペンターズの楽曲だと思っていたのですが、帰ってきてから調べたらスキーター・デイヴィスという人の歌だそうでして20年以上の長い間かんちがいし続けていました。

それはそれとして、この曲は高校生のときに買ったカーペンターズのCD「now and then」で初めて聴いたのですが楽曲のすばらしさもさることながら歌詞が本当に大好きで、聴きながら何度泣いたか分からないくらい繰り返し聴いていた曲です。

本作の副題がこの曲のタイトルと似ているなとは思っていましたが、まさか作中でかかるとは思ってもおらずうれしい誤算でした。歌詞の解釈を本作の内容に絡めたというのもすごく意外でしたし、副題に意味なんてないと思っていただけに大好きな曲が関係しているというだけですごく興奮しました。


これで作品がすごいおもしろかったらほんとうれしかったんですけどね...。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞