「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」見たよ

ある日、ギックリ腰を治しにマッサージに行ったとーちゃん。そしたらなんと、ロボットになって帰ってきた。美味しい料理を作ったり、家をピカピカにしたり、“ロボとーちゃん”はとても便利。しかしそれは、家庭での立場がすっかり弱くなってしまった日本の父親たちの復権をもくろむ「父ゆれ同盟(父よ、勇気で立ち上がれ同盟)」による巨大な陰謀だったのだ。正気を失った父親たちによる“父親革命”が勃発し、野原家も春日部も崩壊寸前の時、“ロボとーちゃん”がしんのすけと一緒に立ち上がる。

『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』作品情報 | cinemacafe.net


腰を痛めたヒロシが治療のために出かけて行ったらロボットになって帰ってくるというのっけからぶっ飛んだ設定もすごくよかったのですが、最初は気持ち悪がられていたロボヒロシがロボットになる前とはうってかわって自宅でご飯を作ったり掃除をしたり、さらには子どもたちのピンチを助けたりと活躍したことでじょじょに家族の中に溶け込んでいく様子は観ていてゆかいな気分になりました。


長くいっしょに住んでいた父親がある日ロボットになって帰ってくる。

冷静に考えればその事実を受け入れられなくてとうぜんの出来事であり、そういった意味でみさえの拒否反応はごく自然なものに感じられる一方で、それとは対照的に姿かたちはどうであれ父ちゃんなんだとあっさり受け入れるしんちゃんの反応もまたとても違和感なく感じられました。

あまりに非日常的とも言える出来事を冒頭からぶっこんでおきながらも、結局その先で見せつけられるのは徹底的にリアリティのある物語であって「こういうことあるよねー」と思えるのは日常系の代表作とも言えるしんちゃんらしくておもしろいなと思いました。そこはすごくよかったです。


そんなわけで設定はすごく好きだしおもしろいとも思うし、そしてくだらないギャグの連発や個々のシーンの演出にはたくさん笑わされたのですが、最後まで作品にのめりこむことはできず一定の距離を保ちながら客観的な視点で最後まで観てしまいました。父親がテーマだったのでもっと思い入れをもって観てもよかったんじゃないかと思うのですが、わたしはしんちゃんに関しては家族中心の物語よりも風間くんたちとの友情中心の方が好きなようでして、どうしてもそこまでハマれずに帰途につきました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


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