2009年4月。アメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号は、援助物資5,000トン以上の食糧を積んでケニアに向かうべくインド洋を航行していた。リチャード・フィリップス船長と20人の乗組員にとっていつもと変わらない旅だった。だが、ソマリア沖に入ったとき、事態は思わぬ方向へ暗転する。アラバマ号が海賊に襲われ、占拠されてしまったのだ。フィリップス船長は乗組員を救う為、身代わりとなり、海賊の人質になるという勇気ある決断をする。ソマリア海賊たちとの命がけの息詰まる駆け引きが続く中、アメリカも国家の威信を賭けた闘いに直面する…。
『キャプテン・フィリップス』作品情報 | cinemacafe.net
TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。
海賊に襲われた貨物船の船長があちこち連れ回されてひどい目に合うお話でしたが、終始緊張感の途絶えることのない緊迫感あふれるたいへんよい作品でした。まるでドキュメンタリーのようだというのは言い過ぎかも知れませんが、でも本当に海賊に襲われているようすを垣間見ているような興奮に包まれた120分でした。すばらしい傑作!
それにしても目を見張ったのはあの海賊役の人たちの迫力。
これはもうソマリアから本物をスカウトして連れてきただろう...としか思えないくらい「THE 海賊!」といった風貌の人たちがキャストされていて「臨場感あふれる」という表現ではとても足りないくらい緊迫感ある展開に目が離せませんでした。あれだけ大きな貨物船に小さなボートで挑むという無謀さからももはや失うモノのない人たちが生きるために必死でくらいついてくる怖さが伝わってきたし、そのことをスクリーンの中の出来事としてではなく実際に起こっている真実として受け止めざるを得ないほどの迫力がありました。
人間を動かす原動力として「生きるため」という動機以上につよい原動力ってないんだなと思ったし、名前は忘れてしまいましたが以前アフリカの選手がマラソンで優勝したときに「なんでそんなに速く走れるんですか?」と聞かれた答えが「生きるために走っているから」と答えているのを見たときのことを思い出しました。
冒頭はやや眠たい感じでしたが、船が襲われる直後から最後まではずっとスクリーンに釘づけになってしまいました。
あとすごくどうでもいいことなんですが、観た後に「アニメのワンピースが好きで「大きくなったら海賊になりたい!」と言ってる子どもに見せたらどういう反応するんだろう...」なんていうどうでもいいことを思いついちゃいました。
公式サイトはこちら