「マラヴィータ」見たよ

元マフィアのフレッド・ブレイクは、ボスを密告して殺し屋に狙われていた。一家はFBIの証人保護プログラムのもと、偽名を名乗って世界各地の隠れ家を転々としているが、フレッドはことあるごとに昔の血が騒ぎ、トラブルを巻き起こす。そんな中、マフィアのボスが彼の居所を突き止め、殺し屋軍団を派遣。仁義なき壮絶なバトルが展開することに…。

『マラヴィータ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

組織を裏切った元マフィア(ロバート・デ・ニーロ)が家族ともども命を狙われるというお話でしたがたいへんおもしろかったです。
逃亡先では大人しく身を隠しているのかと思いきや、そこは元マフィアというだけあって気に入らない行動や発言をとる他者には容赦なく暴力をふるって我をとおそうとします。茶色の水しか出ない配管を直すために訪れた配管工の態度が気にくわないと全身12カ所の骨折をするほどボコボコにしたり、自分の話をさえぎったというだけの理由で車に紐でくくりつけて引きずり回してボロボロにするのです。

怖過ぎるよ...。



# 彼をかくまうFBI(トミー・リー・ジョーンズ)との2ショットはステキ!




さらに彼本人だけではなく、家族はいずれもたいへん知謀あふれるメンバーばかりで「さすがマフィアの家族!」としか言いようがないほど優れた機転と行動力で自ら身を置くその場所を制圧したり自らの望むものを手に入れるべくその辣腕をふるって見せます。場の空気の読み方や周囲の人間関係やパワーバランスを見ぬく洞察力、そして一瞬の隙も逃さない決断力のいずれもたいへん見事で観ていて爽快感すらおぼえました。


さて。

上述したとおり物語は組織に追われる元マフィアということでラストに向けてじょじょにその包囲網が狭まってきます。
彼はいつ組織に見つかるのか?もう見つかって殺されてしまうのではないか?ということで、そのラストに向けて緊張感がじわじわと高まるように演出されていてその盛り上がり方がとても心地よくて感じられました。「こんな状態でいったい最後はどうなってしまうんだろう?」とかなり興奮しながら観ていたのですが、そんなふうに盛り上がったのはラスト間際までで最後の最後はちょっと拍子抜けするくらいあっさりと片付いてしまいました。

あそこまで盛り上げたのであれば、最後もビシッと決めて欲しかったなという気がしてしまいちょっと残念に感じられました。


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