「劇場版 NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ」見たよ


伝説の怪物として、長きにわたり恐れられてきた超巨大生物・ダイオウイカ。しかし、その姿は21世紀のいまなお、神秘のヴェールに包まれていた。透明ドーム型で340度の視界をもつ最新鋭の潜水艇2隻に、NHKが開発した深海用超高感度カメラを搭載、水深1,000mの深海に潜航。ダイオウイカを誘き出すため、科学者たちは大胆な作戦の数々を展開。10年もの歳月をかけた調査は、奇跡を呼び起こした――。

『劇場版 NHKスペシャル 世界初撮影!深海の超巨大イカ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。

長年ダイオウイカを追い続けてきた海洋・生物研究者たちが、その姿をカメラにおさめ、さらに直接目で見るに至るまでの様子を撮った作品でしたが、よかったなと思うところが半分と残念だなと思うところが半分でした。

この世にまだ実在するのかどうかさえたしかではない生き物を見つけるために長い時間を費やし、そしてついにその存在を確認する「夢が実現する瞬間」が観られたことにはひじょうに満足しました。

ダイオウイカの死体や体の一部は見つかっていたのでおそらくこの世のどこかにはいたのだろうということは分かっているのですが、ではいまなおこの海のどこかに本当にいるのか?というと誰にも確証なんてなかったはずです。ましてどこに住んでいるのかさえわからなかったわけですし、もしかしたらこうやって探している間に絶滅してしまうおそれだってあったはずです。

だからいるかどうかさえ分からない生き物を執念で探し当てて見つけたということは本当にすごいことだと思うし、その長年探し求めていたものが見つかった瞬間、そしてその探し求めていた対象物を目の当たりにした喜びの瞬間が映像におさまっていて非常に見ていてワクワクしました。


ただ尺の問題というか、今回の映画はあくまで最終調査の状況しかまとまっておらず、この調査以前の苦労があまり映し出されません。
一部、過去に行った調査の様子が映し出されていたのでまったくないわけではないのですが、実際に苦労した長い時間を思えばもうちょっとこの部分を描いた方がドキュメンタリーとしてのおもしろさは出たんじゃないかなと思います。

もちろんこの作品にそこまで求めるつもりはないし、あくまであのデカいイカとの遭遇がこの作品がもっとも見せたいところだというのは理解しています。あの客の入りではむずかしいかも知れませんが、ぜひシリーズ化して発見に至るまでの経緯などをもっと詳しく知りたいなと思いました。


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