「言えないコトバ」読んだよ

言えないコトバ (集英社文庫)

言えないコトバ (集英社文庫)

「おひや」「おもてなし」「結婚しないんですか?」「今の子供は…」など、世間でよく耳にするけれど、気恥ずかしかったり抵抗があったりして、自分ではうまく使えない。そんなコトバはありませんか?時代の流れや相手との関係性で姿を変えるコトバ。「あるある」と思わずうなずいてしまう、何気ない日常の一コマを切り取ったほんわかコミックエッセイ集。文庫化にあたり5編を描き下ろし。

http://www.amazon.co.jp/dp/408746847X

普段よく耳にするけど自分ではなかなか言えないコトバって結構あります。

本書は、著者が感じているそんな「なかなか口にできない言葉」について書かれた本ですが、共感できる部分も多くてとてもおもしろかったです。飲み会でよく話題になる「SかMか」っていうのがどうでもいいというのは分かるなあと笑ってしまったし、「思っていたより」という言葉は文脈を考えないと失礼だというのはなるほどなとうなずいてしまいました。


こういう些細なやりとりひとつひとつが気になる人って、発する言葉のひとつひとつを吟味しているから気になるのであってこれ自体は全然悪いことではないんですよね。むしろ褒められてしかるべきだと思うのですが、でも世間的にはこういうことを全部指摘すると「いちいち細かい」なんて言われて嫌われたりすることも多くてすごく損をすることが多かったりします(経験談)。


おそらく著者もそんな経験をしているんだろうなと思うと、読み終えて一層親近感を覚えてしまいました。