30代を謳歌しているアニーの人生はその実、男はいないし、借金はあるしの散々なもの。それと気づかずアニーの日記を読んでしまったルームメイトはアニーに、「これ、ものすごく悲しい本だった」とコメント。落ち込むアニーに親友のリリアンが「ビッグニュースがある」と電話してきた。嫌な気分を払拭しようと早速リリアンに会いに行ったアニーは、彼女から突然、婚約宣言され、大ショックを受ける。さらに、メイド・オブ・オーナーになってほしいと頼まれてしまう。激しく動揺するアニーだが、他ならぬ親友リリアンの結婚式に向けて一肌脱ごうと決意。そのほか4人のブライズメイドをまとめながら、結婚式前の数々のイベントを企画するが…。
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』作品情報 | cinemacafe.net
ヒューマントラストシネマ有楽町で観てきました。
結婚式を前にした人々が起こすハプニングを描いたバカバカしいコメディという共通点から、本作を女性版の「ハングオーバー」という人もいたのですが、たしかにそういった評価もうなずける内容の作品でした。随所に盛り込まれたくだらないけど笑えるシーンの数々には思わずニヤリとさせられたし、場内のあちこちからも笑いが起こっていてたいへん楽しい空気の中で鑑賞できました。
ただ、たしかにおもしろかったなとは思いつつも、わたしはどうしてもこの作品のことが好きになれなかったんですよね。そしてその理由はごく単純で、悲惨な目にあっているのが女性だからであり、かつ、ひどい目にあってしまうのが自業自得とも言えないところに何だか言いようのない悪意と言うか不快感をおぼえてしまったのです。
似ていると言われている*1「ハングオーバー」のことは大好なのですが、あの作品をあれだけ心起きなく楽しめたのはひどい目にあわされるのが全員男性だからであり、しかも痛い目にあうのは自業自得である部分が非常に大きいからなんです。
本人たちに非があってひどい目に合っているのであれば「こいつらバカだwww」と笑えるのですが、でも単に運の良し悪しだけでひどい目にあってしまった人というのはそんなに笑えないんですよね。
そんなわけでたしかにおもしろい作品ではありましたしそのことは認めざるを得ませんが、それでも作品にはいまいち乗り切れませんでした。
公式サイトはこちら
*1:わたしは言われているほど似てないなと思ってますが