「君に舞い降りる白」読んだよ

君に舞い降りる白 (集英社文庫)

君に舞い降りる白 (集英社文庫)

もう誰も、好きにならない。鉱石店でアルバイトをする大学生の修二は、そう心に決めていた。しかし、店に来る少女・雪衣のことが少しずつ気になり始める。次第に距離を縮めるふたりだったが、彼女は自分の素性を一切話さない。だが、ついに彼女が隠していた秘密を知っていしまう。その時、修二は―。人を深く想うということを描いた、心に響く美しい青春小説。

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一目ぼれしそうなくらい好みの人に出会ったとき。だれかを少しずつ好きになっていくとき。嫌なやつに出会ったとき。相手のことを誤解していることに気付いたとき。うれしかったとき。かなしかったとき。心が折れそうなとき。立ち直ろうとしているとき。


そんな日常の出来事のなかで生まれる心の機微がとてもうまく描かれた作品でした。
生きることは面倒なことばかりだけど、でもこの作品が切り取ってみせたようなかけがえのない時間があるからこそ前向きな気持ちで生きていけるんだろうなと感じました。わたしの大好きな作品である「SOMEWHERE」でも示していたとおり、一瞬だからこそ永遠に心に残る瞬間ってあると思います。