「卒業」見たよ

大学陸上部のスターで新聞部長でもあったベンジャミンは、卒業を機に帰郷する。友人親戚一同が集った卒業記念パーティー、将来を嘱望される若者に人々は陽気に話しかける。だがベンジャミンは素直に喜べない何かを感じる。将来に対する不安なのか、それとも。パーティーで再会したのは、幼なじみエレーンの母であり、ベンの父親の職業上のパートナーでもあるミスター・ロビンソンのワイフ、ミセス・ロビンソン。卒業記念のプレゼント、赤いアルファ・ロメオ スパイダー・デュエットでミセス・ロビンソンを送ったベンジャミンは、彼女から思わぬ誘惑を受ける。

卒業 (1967年の映画) - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。午前十時の映画祭にて鑑賞(6本目)


マコ*1は普段はほとんど映画を観なくて、山田孝之とか伊原剛志とかチャウ・シンチーといった自分の好きな人が出ている映画にしか反応を示さないと思っていましたが、実は昔の映画についてはわたしなんかよりもかなり詳しいということを最近知りました。午前十時の映画祭で観た作品の話をしてみると実はもう観てたということが何度かあったためにわかったのですが、結婚して8年目にして知る意外な一面でした。
おれより映画に詳しいんじゃん...。


さて。
そんなマコに「卒業」の話をしたところ「ダスティン・ホフマンに惚れた」とか「感動した」とべた褒めでしたので、そのつもりで観に行ったのですが、これがまったく正反対の感想でしておどろいてしまいました。
学校を卒業して進路に悩む青年を描いた話かと思ったら、童貞を卒業する*2方向に話が転がっていき、さらに親くらいの年齢の熟女との不倫、そしてその娘への熱心なストーカー時代を経て、結婚式真っ最中の花嫁を教会から略奪するという、バカバカしくて笑わずにはいられないくらい楽しい作品でした。ダスティン・ホフマンに惚れるどころか彼の思考回路が見えなくて心底きもちわるいと思ったし(一応褒めてます)、感動とは程遠い印象を受けたわたしは「マコから聞いてた話と全然違う...」とぼうぜんとしてしまいました。
でもいろんなシーンで笑えたし、何ていうか「それは....」みたいな展開があちこちに転がっていて、映画としておもしろかったことは疑いようのない事実ですのでわたしはこの作品をかなり気に入ってしまいました。DVD欲しい!!


傑作だという点についてはわたしもマコも意見は一致していますが、この作品に対する印象がまったく正反対だったことが何よりも印象に残りました。これって男女の違いなんですかねー。

*1:

*2:graduateにそんな意味があるのかどうか知りませんが