「007 ロシアより愛をこめて」見たよ

ソビエト連邦情報機関の最高幹部会議は、西側の情報機関に打撃を与えるため、スメルシュの手によってイギリス秘密情報部の情報部員ジェームズ・ボンドをはずかしめて殺すことに決定した。チェスのモスクワ選手権タイトル保持者でスメルシュ企画課長のクロンスティーンが立てた計画に基づき、第2課長ローザ・クレッブ大佐は、タチアナ・ロマノーヴァ伍長を囮に仕立てた。

ボンドに夢中になったソ連職員タチアナが、暗号解読器「スペクター[2]」を手土産に亡命を望んでいるという連絡が入り、ボンドはイスタンブルへ派遣された。首尾よくタチアナと解読器を確保したボンドは、夫婦を装いオリエント急行に乗り込んで国外脱出を図るが、そこにはスメルシュの放った刺客グラントが待っていた。

007 ロシアより愛をこめて - Wikipedia

TOHOシネマズ宇都宮にて。第二回午前十時の映画祭にて鑑賞(2本目)。


007と言えば、知らぬ人はいないくらい有名なシリーズですが、わたしはほとんど見たことがなくてこの作品が2作品目でした。
今まで観たことがあるのは「007/慰めの報酬」だけなのですが、ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドはいかにも優秀なスパイっぽい感じでしたし、ストーリーもハードボイルドな感じでしたのでこの作品にもその空気を期待したのですが、予想に反して全然違っていてとても驚きました。
ところどころにスパイらしい動きを見せるものの、基本的な能力がどうにも普通過ぎて単なる色情狂のおっさんのような印象しか残りませんでした。もっとこう隙を見せないスパイが活躍する内容であって欲しかったなというわたしの身勝手な願望なのかも知れませんが、他国のスパイとのベッドシーンを隣の部屋からマジックミラー越しに盗撮されたり、簡単に部屋に忍び込まれたりと何だかいちいち凄腕っぽくないのが残念でなりませんでした。


と、残念に感じたことを先に口走ってしまいましたが、映画としてはとても面白くて最後まで楽しく鑑賞出来ました。
二転三転するストーリーや展開は観ていて飽きることがなかったし、わたしはこういう日常の裏に隠された世界の話が大好きなのでかなりのめり込んでみてしまいました。また、いかにもスパイが持ってそうな変な小道具(開け方を間違えるとガスの出るバッグ)もわたしの裏世界への憧れを強く刺激してくれてとても満足できました。
昔、スパイになりたかったんだよなあ...おれ。


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