1年前、特殊部隊のメンバーで結成されたAチームの面々が、何者かの策略により無実の罪で逮捕された。しかし、まんまと刑務所からの脱獄に成功したリーダーのハンニバルは、部下のフェイス、B.A.、マードックと合流し、無実を証明するため行動を開始。ハンニバルが生み出す荒唐無稽な作戦のもと、当局の追跡をかわしながら、自分たちの名誉を汚した黒幕に迫っていく――。
『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』作品情報 | cinemacafe.net
TOHOシネマズ宇都宮にて。
昔々。小学生の頃、ドリフ大爆笑が大好きでその中でもとりわけバカ兄弟のコントがお気に入りでした。
家に入るための秘密の合言葉が適当だったり、お互いのおバカな行為を褒めあったりともう当時はコント中は笑いっぱなしで見てた記憶があります。弟と二人で「こいつらアホだよなあー」と言い合いながらモノマネをしちゃってたわけですが、その時のことを思い返してみるとわたしはこの兄弟を演じている長さんとか仲本工事のことを本当にアホなんじゃないかと思っていたわけです。
そんなある日。と言ってもずいぶんわたしが大きくなってからだと思うのですが、何かの番組でドリフの裏話みたいなことを暴露する番組があってそれを観ていました。あんなに楽しそうにコントをしてたんだからきっとみんな楽しかったんだろうなと思いきや、実はドリフのコントの練習ってものすごく厳しくていつも止めたいと思ってたなんていう話をしていてかなり驚いてしまいました。
だって、みんなあんな適当に会話したりバカをやっているように見えたのに練習が厳しかったって...。
聞くと、バカ兄弟のコントもひとつひとつのセリフはちゃんと決められていてアドリブは一切なく、それを何度も何度も練習して作り上げていたというのはただただびっくりしてしまいました。
その時に分かったのは「バカなことをして他人を笑わせることは本当のバカには出来ない」ということでして、以来ドリフターズのメンバーはもちろんですがお笑いの人たちを見る目というのは大きく変わりました。
本作は、特殊部隊のメンバーが一見不可能に見えるミッションをバカみたいな作戦で乗り切るという言ってみればただそれだけの作品なのですが、これがまたものすごく面白いんです。その面白さの理由はただひとつ。Aチームのメンバーが全員バカのやれる優秀なメンバーばかりだからなんですよね。全員ものすごいスキルがあるから、それを活かしきると凡人には理解しがたいバカをやっているようにしか見えなくて、でも結果を見ればパーフェクト!となるわけなんですよね。
敵も味方も誰もがAチームの作戦に翻弄されてあっけにとられる姿を見れば、それだけですっきりしてしまいます。
観ている最中も見終えてからも超気分爽快になれる作品でした。おすすめ!
公式サイトはこちら