1996年、台湾の新竹。学年も生活環境も異なる7人の男子高校生たち。野球場で騒いでいたり、深夜の学校のプールに忍び込んで裸で泳いだり、屋上で弁当を食べたり、大樹の下で無駄話をしながら悪ふざけをしたり…。彼らはいつも一緒だった。そんな“問題児グループ”のリーダー格が3年生のイェンだ。生真面目な同級生・タンは、そんなイェンを羨望と嫉妬の眼差しで見つめていた。タンは、イェンの恋人・ユンに、人知れず思いを寄せていたのだ。そんなある夜、イェンの浮気が原因で、タンがビリヤード場で乱闘に巻き込まれ、額に傷を負ってしまう。その日以来、イェンとタンの間に微妙な感情の溝ができ、さらに思いがけない事故が彼らの身に降り注ぐ…。第21回東京国際映画祭「アジアの風」部門出品作品。
『九月に降る風』作品情報 | cinemacafe.net
シアタープレイタウンにて。
台湾の高校を舞台に繰り広げられる青春映画なのですが非常におもしろかったです。
異国の青春風景は日本のそれとは異なる部分もたくさんあるのですが、それと同じくらいたくさん似ている部分もあって共感と違和感がほどよくブレンドされた作品でした。10代という多感な時期のまぶしさや脆さには懐かしさを感じつつ、でも台湾という国の匂いは決定的に日本とは何か違っていてその「違い」がとても新鮮で楽しめました。
昨年「言えない秘密」を観たとき以来、台湾映画には興味があったのですがこの作品もまたとてもわたしの嗜好にフィットする作品でした。台湾映画をもっと観てみたいと思うのですが、なかなか近くで見る機会がなくて残念なんですよね。今回この作品を上映してくれたシアタープレイタウンではまた台湾映画の上映を予定しているそうなので、観にいけそうだったらぜひまた行きたいです。
それにしてもこの作品を観てすごく感じたのは音楽がとにかくすばらしいということです。
これサントラ出ないのかなあ...。出たら絶対買うのに残念です。台湾映画ってサントラどころかDVDすら出ない場合が多くて悲しいです。字幕なんて贅沢を言わずに、輸入版を買うべきなんですかねえ。
そうそう。それと、もうひとつよかったのは出てくる女の子がとにかく普通っぽいかわいさですごくぐっときました。
「言えない秘密」に出ていたグイ・ルンメイもそうでしたが、涼しげだけど力強さを感じさせる目元が印象的な女の子が台湾映画には多い気がします。特にジェニファー・チュウとチー・ペイホイは群を抜いて目を引く存在感がありました。
彼女たちの出ている他の作品も観てみたいです。
秋田まで観に行った甲斐があったと思えるくらいいい作品でした。
(参考)
(映画)「言えない秘密」の感想
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