「アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの」見たよ


マンモスのマニーは、エリーからもうすぐ子供が産まれることを知り、大喜び! その一方で、サーベルタイガーのディエゴは、平和ボケしてした生活から脱するため、一人旅に出かける。そんな親友たちの姿に、ナマケモノのシドは寂しさを感じていた。そんなある日、シドは氷が割れ空いた穴に落ち、その氷河の真下に広がる恐竜ワールドからティラノザウルスの卵を拾って来てしまう。やがて、卵からティラノは無事生まれてきたが、その子の実のママ恐竜に見つかってしまい、シド共々恐竜ワールドへと連れ去られてしまう…。そして、仲間たちはシド救出に向かう! 彼らは無事シドを救出し、友情を取り戻すことが出来るのか ――!? フルCGアニメーション・シリーズ『アイス・エイジ』第3弾。

『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。念願の3D版で鑑賞しました。
過去の作品については1作目をDVDで鑑賞しただけで2作目は未鑑賞なのですが、とても楽しく鑑賞できました。3D映像については、わたしが想像していた「ビョーンと飛び出る」というよりも映像全体に立体感をもたせる役割を担っていて、いっさいの誇張を抜きにして作品の世界へ誘われてしまったように感じてしまうほど臨場感を感じさせるすばらしい仕掛けでした。
一緒に観にいったハホ*1と2人で目の前で繰り広げられる立体的な映像には心底感激させられ、見終わってからも「あれすごかったねー」と言い合わずにはいられないほど興奮は冷めることなく続きました。
鑑賞料金が普通の作品よりも1000円高いこともあって鑑賞を躊躇していたのですが、この楽しさを一度知ってしまった以上は「ボルト」も3D版で鑑賞しようかと悩んでしまいます。


さて。映像については上でも書いたとおりとてもよかったのですが、ストーリーも非常によかったでし。
幼い頃は気が合うというだけで友達になってうまく付き合っていたけれど、家族が出来たことでその関係が以前ほどシンプルでなくなってうまくいかなくなるというのは現実でも珍しくないケースだとわたしは思います。人間は年齢を重ねて成長をするし、その成長の過程でその年代特有の問題にぶつかったりするけれど、それと同じようにシドもマニーもディエゴも成長をしていてそして人と同じように問題にぶつかっていることに親近感を覚えました。


自分の理想とする姿を追い求めたいというディエゴの気持ちもすごく分かるし、家族という守るべき対象が出来たことで気持ちを切り替えないといけないと焦るマニーの気持ちも理解できます。そしていつまでもみんな一緒に楽しく過ごしたいと願うシドの気持ちもよく分かります。


本作で描かれている、かれらの悩みや焦りそしてそれを消化していく過程にはとても共感をおぼえました。
伝え方がとてもうまいんですよね。
先日観た重力ピエロの中で「深刻なことほど陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉が出てきましたが、まさにこの表現がぴったりくる作品でした。仲のよかった友達と仲違いしてしまうという切ない話なのに、終始楽しい気分で見ていられるんだもんなー。もうすばらしいとしか評しようのないくらいグッドな作品でした。


もう一度見たいけど3D版は高すぎるので、今度は通常版で再鑑賞しようかな。


公式サイトはこちら

*1:長女