DIVE!!

DIVE!! 上 (角川文庫)

DIVE!! 上 (角川文庫)

平凡だけど愛すべき素直な少年知季、クールで完璧主義な要一、そして野生的な猛々しさを秘めた飛沫。一瞬の演技を競う飛込み競技に魅了された少年たち。クラブを守るためにやってきたアメリカ帰りの女コーチのやり方に戸惑い、反発しながらも、今、青春をかけた熱い戦いが始まる...。大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ!

DIVE!! 上 森 絵都:文庫 | KADOKAWA


DIVE!! 下 (角川文庫)

DIVE!! 下 (角川文庫)

密室で決定されたオリンピック代表選考に納得のいかない要一は、せっかくの内定を蹴って、正々堂々と知季と飛沫に戦いを挑む。親友が一番のライバル--。そんな複雑な思いを胸に抱き、ついに迎える最終選考。鮮やかな個性がぶつかりあう中、思いもかけない事件が発生する。デッドヒートが繰り広げられる、決戦の行方は?! 友情、信頼、そして勇気。大切なものがすべてつまった青春文学の金字塔、ここに完結!

DIVE!! 上 森 絵都:文庫 | KADOKAWA


昨年映画化されたことをきっかけにこの本のことを知ったのですが、

  1. まずは映画の方を観てみたい
  2. 上下2冊に分かれているので上巻がつまらなかったら悲しい


と思い、読むのを控えていました。
映画は「虹の女神」でも監督をされていた熊澤尚人氏が監督をしているというのもあって非常に観たいと思っていたのですが、気がついたらどこも公開が終わっていて結局観れずじまいでした。あれだけ観たいと思ってたのに何で真っ先に観なかったのか今となっては不明ですが、とりあえず縁がなかったようです。
結局本のこともすっかり忘れてしまい、今の今まで作品の存在すら忘却のかなただったのですが、先日本屋で偶然目にしたので上下巻をまとめて買ってきました。


読み終えての感想は、夏に読みたかったなーということ。作品の舞台は夏だけではないのですが、やはり水に飛び込むという行為からは夏、それもとびきり日差しが強い真夏を想像してしまいます。8月入った直後くらいのカラカラに晴れた暑い日に海辺で寝そべって読みたい本です。そばに海のある人はぜひ今年の夏に試してみてください。


さて。読むまでは飛び込みという競技には何の感慨も感じなかったのですが、10代の貴重な時間をすべて費やして飛び込みをする少年たちの青春がとにかくまぶして非常にぐっときました。「10代」とか「青春」という言葉に弱いわたしですが、その一番弱い部分を強烈に刺激してされてしまい、2冊立て続けに読みふけってしまいました。すごくおもしろかったです。


これは読み終えたら映画がもっと観たくなってしまいました。
あとでDVDでも借りるかな。


ダイブ!! 特別版 [DVD]

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