なめこインサマー

なめこインサマー (講談社文庫)

なめこインサマー (講談社文庫)

吉田戦車の若かりし頃のエッセイ+5年ほど前に執筆されたエッセイがまとめられた一冊。
文章だけでもかなりおもしろいのですが、そのおもしろさを加速しているのが随所にちりばめられた彼自身による挿絵。
もうこれをずるいと言わずして何をずるいと言うべきなのかわたしには分からないほど著者独特の絵が紡ぎだす世界は笑わずにはいられないほどおかしくて、一切の誇張抜きにしても読んでいる間中笑い転げながら読みました。
どう伝えたらどれほど面白かったのか伝えられるのか考えてみましたが、もうどうしたってこればかりは読んでもらわないと伝わらないです*1


そういえば、普段会社ではお昼ご飯を食べた後に本を読むのを日課にしているのですが、この本は読んでいるとどうしても笑うのが抑えられなかったので会社では読むことが出来ず、夜寝る前にしか読めませんでした。面白すぎるのも考え物です。


話を本に戻しますが、近所の犬を勝手に連れ出した話が出たと思うと次にはその犬が擬人化されたりともうめちゃくちゃだし、でも子どもにいろんな料理を食べさせた話は何となく分かるなーと妙に親近感を覚えたりととにかく気持ちがいろんな方向にゆさぶられる内容でした。


彼は他にももっとエッセイを書いているようなのでぜひそちらにも手を出してみようと思います。
とてもおもしろかったです。

*1:自分の言葉で説明するのは放棄します