人は「話し方」で9割変わる (リュウ・ブックス―アステ新書)
- 作者: 福田健
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 新書
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いつも正論を周囲にぶつけては理解されないことを嘆く人がいます。考えが間違っているわけじゃないし、そもそも正しくていいことを言っているのだけれど、その子の話を誰も聞こうとはしません。
なぜか。
それは言い方や話し方に原因があるのです。
どんなにいい事を伝えようとしていても、その言い方が横柄だったり見下すような感じであったら多くの人はそれを受け止めたいとは考えないでしょう。
なぜなら、相手の発言が本心からきているものなのかどうか、信頼に値するかどうかの判断基準は発言者への信頼に直結するからです。バカにするような言い方をしてくる相手の発言を受け入れろというのはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
もちろんいい事を言っているのなら受け入れるべきだという論理は至極ごもっともでして、せっかくいい事を言ってくれたのにそれを受け付けないのはナンセンスだというのは全くもってそのとおりなのですが、ではどれだけ多くの人が言い方よりも言った内容を重視しているでしょうか?
少なくない割合の人が「何を言ったかではなく、誰が言ったのかが大事」という言葉どおりに行動しているのではないでしょうか。
その視点で考えると、相手に何かを伝えたいと思ったときに最も気をつけるべきことが何かというのがはっきりします。
相手に伝わる話し方はどのようなものなのかというのを考えるべきなのです。
本書は、上記のように相手に受け入れてもらうための会話術や、楽しい会話をするための考え方がとてもよくまとめられています。具体例と経験を元に書かれているのでとても説得力がありますし、実践してみようという意欲が沸いてきます。
ちなみに、私が普段会話で一番苦労しているのは会話が途切れてしまうということです。
何となく話がぶつ切りになるというか、話を続けることがとても苦手です。その点について、「会話がはずむコミュニケーションの三条件」という項目(98ページから)で分かりやすくまとめられていてとても参考になりました。
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- 相互性
- 水平性
- 対面性
私に足りなかったのは相互性かな...。会話はキャッチボールだという基本をすっかり失念していましたし、相手に会話を投げるという意識をもっと強く持ってもいいなと感じました。
会話が苦手だという方や、上記の内容を詳しく知りたい方はぜひ本書を読んでみてください。