だれにでも「いい顔」をしてしまう人 嫌われたくない症候群 (PHP新書)
- 作者: 加藤諦三
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
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先日、こんなサイトを見て思い当たる節が少なくなかった私は本のタイトルを読んでドキッとしてしまいました。
1 :VIP774あと879,964秒 :2008/02/01(金) 01:41:07.70 id:uHXPauO80
どういやって生き抜いてるの?
死にたくならない?
6 :VIP774あと879,417秒 :2008/02/01(金) 01:44:21.64 id:bS7YH1O9O
極度の嫌われ恐怖症が来ましたよ
なのになにも努力しない嫌われ者だ
8 :VIP774あと879,524秒 :2008/02/01(金) 01:45:30.12 id:uHXPauO80
http://guideline.livedoor.biz/archives/51031671.html
>6
結局気にしすぎて嫌われたりもするよね
私も人に嫌われるのが苦手でホイホイ仕事を引き受けたりする方でして、それがちゃんと消化出来ているうちはいいのですが、そのうちその引き受けた仕事のせいで自分が困る事も結構増えてきて何とかしないと...と思うことが何度かありました。
本書では「なぜ嫌われたくないのか」という部分にスポットライトを当ててその内実を解き明かす一方、他人に嫌われたくない人々を「嫌われたくない症候群」と呼んでその人たちが周囲に与える悪影響、症候群にかかっている本人達が被る不利益についても具体例と共に説明しています。
その中で一番効いたのはこの一文。
要するに「嫌われたくない症候群」の人は自己実現に失敗している。心の底に罪悪感がある。
その罪悪感とは自分自身を裏切ったという罪である。非生産的に生きたという罪悪感である。
93ページ
これは実感としてすごくあります。今の自分に対して罪悪感なんて感じる必要ないのにな...とは思うんですけどね。
嫌われたくないと思う人は、あるがままの自分では決して受け入れられないと思い込んでいると著者は述べています。それと同時に、その卑屈に感じている部分こそがつけ込まれる隙なのだと述べているのです。
嫌われる事の何がいけないのか?という根本的な部分にあえて疑問を突きつけることで、
-
- 嫌われる事は決して悪いことではないという事
- 好かれる/嫌われる だけではない尺度で判断をすべきだという事
について非常に分かりやすく説明されています。嘘のようですが、読んでみると嫌われる事が怖くなくなるのです。
言葉だけで「嫌われても大丈夫」と言われてもなかなか納得出来ませんが、あえて当たり前と思っている「嫌われたくない」という部分に対して疑問を呈し、その部分を読者に考えさせることで自然と嫌われてもいいんだという事を理解出来る構成になっているのです。
ただし、だからといって相手から何か頼まれたら絶対に断るのか、と言えば決してそういうわけではありません。やはり仕事とは他人の役に立つ事をするから成り立つわけで、自らが力になりたい・役立ちたいと思う人には今まで以上に尽力し、仕事を押し付けてしまえという輩の仕事は徹底して排除するというこの二段構えで実践しようと思います。
嫌われるのが苦手な人は一読して欲しい一冊です。