アース


はるか50万年前、地球という星に巨大な隕石が衝突した。宇宙の大惨事に匹敵するこの衝突事故こそが、この星に生命が誕生する瞬間であった。そして現代。氷の地から熱帯の森、深海におよぶ壮大な自然界でたくましく生きるものたちがいる――。『ディープ・ブルー』のスタッフが再集結し、制作5年、撮影日数のべ2,000日をかけて、最新の撮影技術をもって、ホッキョクグマ、象、ザトウクジラの親子たちの生命のドラマを映し出す。

『アース』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
地球上のさまざまな生命体の生態を撮ったドキュメンタリー作品。制作日数や撮影日数の多さは飾りじゃないと実感出来る作品でした。映像の美しさや一体どのように撮ったのか想像もつかないような映像の数々は、見ないと損だと断言できるくらい素晴らしい出来でした。特に一つの風景で季節が徐々に移り変わっていくシーンには釘付けになってしまいました。同じ風景でもひとたび季節が変われば全く違う風景になることは誰でも知っている事ですが、それを一つの映像としてみるとこれほどまでに感動的なのかと思わずにはいられませんでした。


そうそう。
動物たちの生態がいくつかピックアップされていたのですが、その中でゾウの生態についての一連のシーンが強く印象に残りました。
特に衝撃的だったのが夜に30頭近くのライオンが襲っているシーンです。いくらライオンとは言っても、普段は大き過ぎるゾウなど襲わないのですが、空腹過ぎたのか集団でゾウを襲うというシーンがありました。必死に食らいつく30頭のライオンを引きずりながら逃げるゾウと、何度振り落とされても食いつくライオンそれぞれが生死をかけて闘っているシーンは、互いの必死さと生きたいという気持ちがストレートに伝わってきました。


今の私にとって、生を得るためにこれらの動物のように必死になって何かを成す必要なんてありません。自らの仕事をこなしていれば、それなりに対価を得て生きていくことは可能だからです。
ただ、これでいいのかどうかという点については常に頭の片隅に残っていて、ここ一年間片時も頭を離れた事はありません。それでも、常に訪れる選択に対して前に進みもせず、かと言って腰を据える覚悟をするわけでもなく、ただ何もしない事を選択し続けて今の今まで過ごしてきたのです。


動物達が、自らや家族の命を繋ぐために日々これだけの戦いを繰り返している姿を見て、ここらで進退を決めないといけない...という気持ちになりました。

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