とある街の埠頭。毎晩のようにチューニングカーが集結し、壮絶なカーバトルを繰り広げていた。無類の速さを見せ付ける漆黒のRX−7FDを駆るのは、大手チューニングショップ「D&S」の跡継ぎ、黒咲勇弥(内田朝陽)。この日もブライザッハ(鮎貝健)の180SX、大道寺リオ(蒲生麻由)のZ32を寄せ付けることはなかった。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7838
バトル終了後、勇弥のFDをデジカメで撮影する少女がいた。修理工場「桜井モータース」の娘、まひろ(北乃きい)であった。勝手に愛車を撮影されて腹を立てた勇弥は、手下にまひろを襲わせる。男たちに囲まれたまひろを助けたのは、見知らぬ男・赤星颯人(中村俊介)だった。
まひろの父・辰二(大友康平)は凄腕の整備士だったが、病に倒れ仕事ができなくなっていた。従業員の竜之介(中山祐一郎)はまだ頼りなく、工場は休業状態。まひろは流行のパーツを扱って店を建て直そうと考え、参考にしようと勇弥の車を撮影したのだった。まひろは自分を助けてくれた颯人が優れた修理の腕を持っていることを知り、工場で働いてくれるよう頼む。辰二のぶっきらぼうな態度に1度は立ち去りかけた颯人だが、かつて辰二がチューンアップを施した白いRX−7FCに魅せられ、桜井モータースで働くことを決意する。
MOVIX宇都宮にて。
歌うと死んでしまう歌が出てくるあの映画と並んで、今年の残念な映画ランキング上位間違い無しの作品。
ただ、伝染歌と決定的に違うのは何でおもしろくなかったのかがよく分からない点です。楽しめない理由が出演者や演出とかそういう分かりやすい部分ではなく、作品の空気というか非常に根本的な部分にあるような気がします。このつまらなさは意外に根が深いようです。
まず一番問題なのは、笑えない上にシリアスにもなりきれないストーリー展開。
それと迫力あるレースシーンを期待したらCGばかりな上に、そもそもレース自体最初と最後の二回だけという私の期待に対する背信行為。もうはっきり言って全般的にグダグダです。
極端に悪いところがあるわけではなくて、地味に悪い部分が積み重なってどうしようもなくつまらなくなってしまった感があります。
唯一この作品に救いがあるとすれば、
-
- 車が好きな人には楽しむ可能性が残されている点
- 北乃きいさんのかわいさ
にあると思います。車に関しては明るくないので何とも言えませんが、北乃きいさんのかわいさはこの作品の蜘蛛の糸でした。このどちらかに異常に興味がある人にとってはまだ楽しむ余地はありますが、そうでない人は見ないよう注意してください。
公式サイトはこちら