海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ

昔ながらの風情を残す和歌山県田辺市の町で、ある日、自動車事故が起こる。この事故でクラスメイトの理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)、マキ(谷村美月)の3人を亡くした夏美(佐津川愛美)は、友達もできず教室で孤立していた。しかしそんな時、死んだはずの彼女たちが幽霊となって舞い戻ってきて……。

海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ (2006) - シネマトゥデイ

夏らしい風景や学校の空気はすごく伝わってきて好きです。夏休み前の浮かれた雰囲気や入道雲セミの鳴き声、夕焼け。これだけで夏を満喫した気分になれそうです。
ただ、ストーリーと死神がイマイチ過ぎて鼻水が出そうになりました。黒い装束に身を包み、表情も分からない怖い死神のくせに妙に人間臭くて(歩いて登場して歩いて死者をつれて帰るところとか)安っぽ過ぎます。連れて行くところなんてどう見ても少女誘拐にしか見えません。どうもあr(以下略)
またストーリーについても、最初は死んだ3人がそれぞれの未練や死と向き合う姿を描いている部分がとても良かったのですが、最後は「結局大人は何も分かってくれない...」と言った何でそこにたどり着くのか理解出来ない安っぽい結論で締めくくられました。
あまりに唐突過ぎて、それまで良かったと思えていた部分までもどうでもいい気持ちになってしまいそうになりました。
(;∀;)イイハナシダナ-


上でも書きましたが、死ぬ前に僅かな猶予をもらった3人が残りの時間をどのように使うのかという、死と向き合う部分はなかなか興味深くまた面白かったです。死とは突然訪れるものであって、準備をして迎えられる事などなかなか出来るものではないし、そうすべきではないのだと改めて感じました。


元々、この作品を見ようと思ったのは"腑抜けども、悲しみの愛を見せろ"の予告編に出ていた佐津川さんの表情がすごい良くて気になったのがきっかけでした。マンガを描いてる時の興奮気味な表情とかお風呂でのおびえている表情はもうツボです。当作品ではそこまでの魅力は出ていませんでしたが、とにかく7/7の公開を楽しみに待ちます。


あとは東亜優さんを見たら"赤い文化住宅の初子"が見たくなりました。彼女の出演作は初めてみましたが、牛乳みたいな子だなと思いました。何で牛乳かはよく分かりませんが、やっぱり牛乳です。
来週東京に行く用事があるので、その時に見に行こうと思います。


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