プルコギ


日本は空前の焼肉ブーム。人気テレビ番組の“焼肉バトルロワイヤル”で連戦連勝を続けキングに君臨する、巨大焼肉チェーン店“虎王”御曹司、トラオ (ARATA)。テレビ番組の効果もあり連日大繁盛し、全国各地の焼肉店の買収を進める“虎王”が、唯一、業績不振で頭を抱えているのが北九州地区だった。そこには、“焼肉の達人”と呼ばれる韓老人(田村高廣)が長年営む店“プルコギ食堂”があったのだ。“プルコギ食堂”で修行に励むタツジ(松田龍平) と看板娘である韓老人の孫ヨリ(山田優)が切り盛りし...

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7115

渋谷シネクイントにて。


いや〜、楽しい楽しい。笑ったりグッときたり、そして焼肉が食べたくなったりと、とにかく見に行ってよかったと思える作品でした。
何がそこまで面白いってタツジとヨリのやり取りがとにかく面白い。ヨリがタツジにとび蹴りしたりするシーンなんて、一見ひどい事をしているようで、でもそれがどこか微笑ましいと感じてしまうその空気がとにかくいいんです。作品全体に漂うゆるい雰囲気がとてもよかったんだよなぁ。


何より。あれだけ美人なのに無駄に女っぽさを感じさせない山田優さんの立ち振る舞いは素晴らしいの一言。意外って言うのも何ですが外見からしてあんな感じの役どころをここまで卒なくこなせるとは思ってませんでした。本当、見た目で決め付けないように反省します。
あと、前田愛さんの女レポーターも、見ているときはすごいムカついたけどそこまでムカつけるって事は自然にそう感じさせるいい演技って事なんだと後で思いなおしました。外見のかわいさや、それを餌に男に媚びてるような声も今となってはいい思い出(ってのもおかしいけど)になりそうです。でもホント、冗談抜きでファンになりそうです。


あとは田村高廣さんが昨年亡くなっており、この作品が遺作になったというのを帰って来てから初めて知りました。舞台挨拶で監督が、この作品は一年前にクランクアップしたんです、なんて話をされていましたが、そう考えるとギリギリまで映画に携わっていたんだな〜と胸が熱くなるような想いでした。
作品中の田村さんは本当にまなざしが優しくてこの人好きだなあ...と思ってただけに、ちょっとショックでした。


いろんな細かいことを抜きにして、まず一度見て欲しいと思う作品です。おすすめ。


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