あしたの私のつくり方

今までごまかしながらも何とか回避してきたのですが、今回遂にやってしまいました...。何の話かって、見に行く映画館を間違ってしまって最初から見れなかったんです!!


今回は渋谷のシネアミューズCQNというとこでの上映だったのですが、何を思ったのかシネアミューズ(CQNが付かない方)に行ってしまいました。シネアミューズBunkamuraのすぐそばですが、CQNは宮下公園のそばなんです。
結局10分ほど遅れて現地へ到着し、何とか見る事が出来ました。最初の方を少し見逃してしまったのですが、それは後日宇都宮で上映された時に見に行く事にします。


ホント、今回もすごい焦った...。何度か行ったことのあるユーロスペースがそばにあったせいか、何となくそっちに行っちゃったみたいです。何やってんだか。

「わたしたちの描くストーリーは、きっとハッピーエンドです。」
一通のメールからはじまる「私」の忘れられないストーリー

どこにでもある小学校の教室。ごく平凡な女の子・寿梨(成海璃子)は、仲間外れにされたくなくて、友達に合わせてしまう日々に違和感を感じている。クラスで人気者の日南子(前田敦子)はひそかに憧れの存在。家に帰っても心は晴れない。毎日ケンカばかりしている父(石原良純)と母(石原真理子)を仲良くさせたくて、いい娘であろうと努める。だが、両親の願いを叶えるべく挑んだ中学受験に寿梨は失敗してしまう。しばらく休んでいた学校に戻ってみると、人気者だった日南子が、学級会の進め方で女子の怒りを買ったとかで、突然クラス中から無視される存在に。
卒業式の日は忘れられない想い出となる。寿梨は、みんなに無視されたくなくて話しかけられずにいた日南子と、誰もいない教室で偶然ふたりきりになる。 “本物の自分”と“偽者の自分”の話。日南子は、いじめにあっている今の自分は“偽者の自分”であり、“本当の自分”は人気者の前のカナコなのだと語りだす。弱い自分を必死で隠し偽ることで自分を守る強がりな日南子に共感を覚え、初めて寿梨は自分の本当の気持ちを語りだす。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7776

↑にも書いたとおり、渋谷シネアミューズCQNにて鑑賞。
この後に見た「明日、君がいない」もそうだったのですが学生時代(特に中学と高校)って極度に閉鎖的な側面を持っていて、馴染めない人間にとっては居るだけですら苦痛になるんだよな...という事を思い出させられる作品でした。


集団に溶け込むのが苦手で、疎外感を感じることが多かった私としては寿梨が感じていたような疎外感を感じたくないという思いはとてもよく理解できます。


また日南子のように、メールで教えてもらったとおりに行動して人気を得た自分を客観的に見て、これは本当の自分じゃないって思ってしまう気持ちも分かります。逆にそうしないと生きていけないことがありのままの自分を拒否されたような気分になるんで

すよね、きっと。
けれどもパジャマを着て仕事に出かける人が居ないのと同じように、外に居る時と家に居る時では同じ態度で過ごす事はありえません。日南子が最後に出した結論、「本当の自分とかありのままの自分とかということ自体が単なる現実逃避の理由なのだ」というのはとてもいいまとめじゃないかなと思います。そうやって逃げ道を自分に作っているうちは何も変える気がないんだよぁ...と自分自身の今にも思い当たる節があったので苦い思いを感じずにはいられませんでした。


青春っていう言葉はいい思い出の代名詞として使われる事が多いのですが、いい事ばかりではなくこういう辛い事も含めて青春なんだよなあと今更な事を思い知らされました。最初は「女の子の青春映画か〜、苦手だ...」と思ってましたが、全然そんなことはなくて感じるところの多い良い作品でした。老若男女問わず多くの人に見て欲しい作品です。


そうそう。あとは寿梨のお父さんが石原良純でお母さんが石原真理子というキャスティングはかなりツボでした。最初は受け狙いか?と思ってましたが、作品を見ていく中でこのキャスティングはこれでよかったんだと思い知らされました。いい人選です。


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