35km以降に給水所がないのはまずいんじゃないかなという話


ちょっと気になる内容だったのでメモ。



今月末に第一回大会が開催される「日光ハイウェイマラソン」の関門・エイド情報が先日公開されました。



コースの一部として高速道路を走る大会はそれなりにありますが、コースすべてが高速道路というと開通前の高速道路を走る大会などかなり限定的になります。そしていろいろと嫌な話を思い出すのですがそれはまたあとにするとして、このエイド情報を見たときにすごく気になるところがありました。

それは35km地点が最後のエイドステーションだということです。

言い換えれば、そこから先の7kmは給水無しで走らなければならないということなのですが、これはちょっと厳しいんじゃないかなと。夏場じゃないし大丈夫だろうという判断なのかも知れませんが、夏場ほど暑くはないものの空気が乾燥しているので水分はすごく欲しくなります。わたしは過去3回しかフルマラソンは走ったことがありませんが、35km以降に給水所がなかった大会は一度もありません。

ラソンには「30kmの壁」というのがありまして、30kmを超えたら足が動かなくなると言われています。
まして35kmを超えたら体は限界に近づいていくので、そういうときこそ水分や栄養補給が大事になります。だからどこの大会でもわりと最後の方までエイドステーションを出していますし、ここで給水できるかどうかが最後まで走りきることができるかどうかを分けるときもあります。とくに経験が浅ければ影響は甚大です。


わたしがこの大会のエイドステーションのことをすごく心配しているのは、3年前に静岡県で開催された「東日本大震災復興支援 ふじのくに新東名マラソン」のことがいまだに忘れられないからです。

東日本大震災復興支援 ふじのくに新東名マラソン」は開通前の高速道路を走ることができることが売りとして開催された大会でして、コースはすべて高速道路という日光ハイウェイと同じ構図です。この大会はコースの一部区間で水が足りなくなったために倒れる人が続出したそうです。この時期にしては暑かったのは運が悪かったとしか言えないのですが、高い参加費を払ったのにこんなにひどい運営はありえないということでクレームも多かったらしく後日県から謝罪が出ることになったのです。



11/20 東日本大震災復興支援 地獄のふじのくに新東名マラソン 感想まとめ

・死ぬかと思った
・トラウマになりそうです
・水不足でバタバタ人が倒れた
・バナナの皮も捨ててあるゴミ箱から拾ったコップを使いまわしてるのを
  飲んだ後に気が付いた
・復興イベントだから参加費(8,500円)が高いと思ったのに、実際は500円しか復興募金されてない
・距離表示が無くて何キロ走ったか分からない・・・
シャトルバス・手荷物預かりが有料
・手荷物預かり所で係り員が荷物を踏みつけている
・資料と違い、意外にアップダウンがキツイかった
・最後の5キロも坂で本来余裕で完走できるであろう若い
  参加者がバタバタと倒れていく姿は地獄絵図でした。
・給水所が予告と違う、無い
・20キロ折り返し後は脱水症状でフラフラ歩く人と沿道に倒れた人だらけの地獄絵図
・護送バスがランナーをかき分けて走行
・関門を抜けようとする女性ランナーを男性複数で羽交い締めにして制止
・ゴール後に飲料が売ってない
・トイレの数が不十分でスタート1時間前で20分待ち
・ゴミ屋敷状態の荷物預かり所が500円
・エイドは8の字(焼き菓子)と茶飴とバナナのみ
・スポーツドリンクでは無くただの水を柄杓で飲んだ
・素人が運営するとランナーは死の危険にさらされる
・会場に出る仮設階段が大破していた
・コースには平坦な場所が全くなく、全て坂(勾配2%ってホント?坂きつかったよ)
・後半は水を求めての死の行軍。倒れ込む人、吐いてる人、側溝の水をすくってる人、
  呼吸が荒く危険な状態の人
・死者が出なくて本当によかったです

こっちみんな( ゚д゚ ) 【こぴぺ】 東日本復興支援@新東名マラソン まとめ


大会関係者の方がこの記事を読んでくれるとは思いませんが、エイドについては考え直してくれることを願っています。