「軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか?」読んだよ


人妻・美熟女ブームの火付け役として知られる、カリスマAV監督・溜池ゴローが、20年に渡る経験と出逢った人妻1000人以上のデータを元に明かす真実。なぜ、“普通の”人妻が簡単に不倫にハマるのか?なぜ、“あんな美熟女が”AV出演をOKしたのか?そんな数々の疑問に対する「あっと驚くような答え」と、溜池流「とっておきの人妻交渉術」を一挙公開。

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読む前から「どうせタイトルで釣るだけの本だろう」と高をくくっていたのですが、読んでみてもその印象はさほど変わらず、自身の体験から感じたことを書いてあるだけの本でした。言いたいことは分からなくはないし、たしかにそうだよねと思う部分はありつつも正直おもしろくはなかったです。案の定、タイトル詐欺に類する一冊でした。


そもそも、このタイトルだと「軽自動車に乗っている人妻」は「不倫している人妻」という集合に必ず入っているように読めるのですが、現実的にそんなことはありえません。そして本書の中でも「軽自動車に乗る女性が増えだした時期」と「不倫する人妻が増えたように感じた時期」に相関はありそうだと仮定しつつも、実態がどうであるのかという点についての結論は出していません。


本書の内容であれば「なぜ不倫に走る人妻は軽自動車に乗るのか?」というタイトルの方が適切ですし、いまのこのタイトルだと軽自動車に乗っている人妻全員が不倫をしているような印象を与える点が不適切ではないかと思います。


といろいろと思うところはあるわけですが、わたしがタイトルを目にして期待していた社会学的な見地からの分析が少なかったことが楽しめなかった理由だと思います。ただ、この本を書いているのがそもそもAVの監督さんですから基本的な視点はやはりご自身の立場からになるでしょうし、それを考えればそれ以外の側面からの切り口で語られることが期待できないのは当然だとは思います。

タイトルだけ読んで何かを期待をしたことがそもそもよくなかったんだという点は素直に反省しています。

本書は人妻を口説きたいとか人妻モノAVに興味がある人向けなのでそういう人にはお勧めです。